最終日
パリのアパートを見つけてイモラに戻ってから
平日は毎日、フランス語の語学学校へ通っていました。
ピアノのレッスンも最近多かったので
一日1時間半、多い時は3時間+毎日宿題アリのフランス語レッスンは
時に辛くて中学時代の試験期間を思い出したほどでしたが
今日がその最終日でした。
高校時代に学校で第2外国語としてフランス語の授業を受講していたので
過去の記憶を呼び覚ます、といった感じでしたが
6年間イタリア語に慣れた耳は、あのモゴモゴした発音になかなか慣れず
語尾までしっかりローマ字で読んでしまったり
ついうっかり「Si!(伊語で「はい」の意)」と言ってしまったり
また伊語では女性名詞なのに仏語では男性名詞のものが結構あったりして
余りに近い言語は混乱するのだなぁと実感しました。
まだまだ初級ですが、ゆっくりのスピードでなら
自分の言いたい事が言えるようになって来ました。
目標は自分の先生と細かい話が出来るようになること。
パリで勉強する先生は仏語でしかコミュニケーションがとれないのです。
早く沢山話せる様に頑張ります。
今日の最後のレッスンの後、先生がとても温かい言葉をかけて下さって
危うく涙ぐみそうになりました(涙もろいんです。。)が
ぐっとこらえて笑顔でお別れをしました。
小泉首相が素敵だから日本に行って是非ナマ小泉さんを見てみたい
…なんておっしゃる不思議なマダムでした。
私は彼女に「成田空港」「あずき」「日本人は緑茶には砂糖もレモンもいれない」等
日本の文化を紹介したのですが、上記の3つは完全に覚えたようです。。
今日は今年最後のピアノのレッスンもありました。
明日ピアノを探しにパリへ行って、20日に帰国します。
イモラの街並みやアパートの記念写真を撮りました。
この街のクリスマスのイルミネーションを見るのは最後なんだと思うと
19歳で一人暮らしを始めた頃から今までの事が思い出されて
なんだか感傷的になりました。
色々あったけれど素晴らしい経験だったと思います。
自分の弱さも知りました。
日本人である事を良くも悪くも強く意識しました。
祖国が特別なものになりました。
フランスではどんな経験をするのだろう。
一度しかない人生、自分なりにとことん生きてみようと思います。