Maebashi, Paris, and Bourges!!
さてさて、3月もあっという間に終盤ですね。
本日25日、東京の桜も開花とか・・・まるで私の誕生日を祝ってくれたかのようですが(苦笑)
昨夜無事に帰国しました。日にちを10日ほど前に戻して、備忘録代わりに書かせて頂きます。
(かなりの長文になります・・・ご了承くださいませm(__)m)
◆3月15日◆
群馬県前橋市のピアニスト笠原智廣さん主宰のピアノアカデミーサロンにて
「ピアニストの個展」上野優子ピアノリサイタルを開催させて頂きました。
宮大工の吉田勝之さんによる建築で
樹齢600年以上の秋田杉を使った素敵な和風のサロンで
ベーゼンドルファーを使用して演奏させて頂きました。
<曲目>
バッハ=ケンプ:
シチリアーノ BWV1031
主よ、人の望みの喜びよ BWV147
シュニトケ:5つの警句
ベートーヴェン:
ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」
ボルトキエヴィチ:スペイン 作品63-4
ショパン:
ノクターン 変ニ長調 作品27-2
スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
シューマン:謝肉祭 作品9
実はリハーサルではピアノとお友達になるのに時間がかかり
ピアノプラザ群馬の調律師さんにわがままながら色々お願いしたところ
本番では劇的に音色が変わって嬉しい驚きでした。
急遽お話を交えながらの進行となりましたが
小さいお子さんから大人の方まで真剣な眼差しでお聴き下さり、とても嬉しかったです。
本当にありがとうございました!!
来月4月12・13日には同サロンにて公開レッスンをさせて頂く予定です。
また来月が楽しみです♪
写真は友人でもある笠原智廣さんと終演後にパチリ。
笠原さんは華道家・假屋崎省吾氏のお弟子さんでもあり、当日も素敵な春らしいお花を活けて下さいました☆
◆3月17日◆
深夜25時30分の飛行機でパリへ
◆3月18日◆
朝6時20分にパリ・CDG空港に到着。1年ぶりのパリ!
パリの恩師ルイサダ先生よりお招き頂き、先生のマスタークラスにゲスト受講生として参加させて頂くため
急遽この時期に来ることになりました。
今回のレッスン会場となるヤマハアーティストサービスには留学中、そして帰国後も大変お世話になったのですが
それが今月限りで閉鎖・ハンブルクに移転ということを渡仏直前に知り、
沢山の思い出がある場所がなくなるのは大変寂しく、でも閉鎖前に最後に訪れることが出来るのは嬉しくもあり
複雑な気持ちを持ちながら、空港からオペラ座すぐそばにあるヤマハアーティストサービスへ。
ヤマハのドアを開けた瞬間にルイサダ先生のお姿が・・・9時からのレッスン開始まもなくにも関わらず
とても温かく出迎えて下さり、スーツケースを持った私のくたびれた姿を見て
お向かいの5つ星ホテルLe Grand Hotelへ連れて行って下さり何とも優雅な朝食を頂きました。
(但し私は思いっきりラフな格好でしたので気恥ずかしい思いでした・・・苦笑)
私は午後の1番目のレッスンでしたので、午前中は練習。
因みにヤマハのアトリエは3室あり、今回は1番が公開レッスンに使われ
2番(写真左)・3番(写真右)が練習に使われました。
練習を終えてひと休み・・・と思ったら午前中のレッスン時間が大幅に延びている!
先生は普段から1人のレッスン時間が長いので
果たして予定通り1時間で終わるのかどうか・・・と気にはなっていたのですが
結局午前中の最後の1人は始まることも出来ず、どんどん遅れて行きました。
私は時差ボケとの戦いもありましたので、更に目は細くなりもう大変。
漸く自分の番になりボルトキエヴィチの小品をまず聴いて頂き、次はシューマンの謝肉祭。
少しずつ分けてレッスンされるだろうと予想していたのに、これがいきなりの全曲通すハメに。
いきなりハードな一日でした。
でもペダルの使い方やフレージングに新たな発見がありとても勉強になりました。
夜は旧友との楽しい語らい&美味しい鴨♪フランスは鴨が本当に美味しいんです。
全員星座が同じ牡羊座ということで、早いお祝いを皆でしました。
◆3月19日◆
今回のマスタークラスに1日遅れで参加した私は本日は2回レッスンを受講。
午前中は謝肉祭の残り、午後はショパンのノクターンOp.27-2、スケルツォ2番をみて頂きました。
指使い、ショパンでは装飾音のもっと素敵な弾き方を教えて頂いたり
細かいところの表現方法についての指摘を受けました。
お昼はヤマハの花田さんご夫妻を近くのポルトガル料理へ。
花田さんとは2003年にお会いして以来でしたので、ゆっくりお話が出来て嬉しかったです。
午後には、やはり留学中にお世話になった元ヤマハの調律師・大里さんとも偶然の再会!
大里さんはリヒテルやルイサダ先生の調律もされていた方で、先生と3ショット♪右は花田さんご夫妻と3ショット♪
午後最後だった私のレッスンは漸く20時半すぎに終わり、夜はこれまたずっとお世話になっている方と友人とで
サンラザール駅構内にあるLAZAREというビストロへ。
こちらはHotel Le Bristolの3つ星レストランのシェフ、エリック・フレションがプロデュースしたビストロだそうで
朝7時半から夜23時まで開いているというのが素晴らしい。
お料理もとても美味しかったです。ただ、すごいボリュームだったので半分位友人に手伝ってもらいました・・・。
◆3月20日◆
今日は午後からマスタークラス受講生によるコンサート。
朝はこのマスタークラスのディレクターを務めていらっしゃる藤原なお子さんのご自宅で練習させて頂きました。
練習中にルイサダ先生からお電話・・・今日の曲目について。。
ノクターンとスケルツォ2番を演奏予定が月光のソナタとスケルツォ2番に急遽変更に。
さすがフランス・・・さすが先生・・・汗。
本番ではイメージを膨らませて心からの私なりの音楽を表現したいなあと思って演奏させて頂きました。
無事終演し、シャンパンとケーキと楽しい語らいのひととき。
そしてそのままBourgesへ列車で移動。流石に疲れました。
◆3月21日◆
午前中はブールジュの街を散策。街並みがパリとまた違います。
ユネスコの世界遺産に登録された大聖堂があります。すごい重厚感とステンドグラスの息をのむ美しさ。。
お昼は先に着いている皆でRestaurant D’antin Sancerroisへ。見た目も楽しくとても美味しかったです。
そして午後に会場となったサン・ボネ劇場でリハーサルして、20時30分開演!・・・と思いきやハプニング発生。
19時に到着予定だったルイサダ先生の乗った列車が一向に発車せず遅延。
結局20時40分に先生はブールジュ駅に到着、21時すぎから先生の演奏でコンサート開始。
受講生の曲目も盛り沢山だったため、最後が出番の私はどんどん遅くなり・・・
結局弾き始めたのが日をまたいだ22日午前1時!!!これは初めての経験でした。
こんな遅くまできっとお客様もいらっしゃらないだろう・・・と思って舞台に立ちましたが
皆様ずっと聴いていて下さって嬉しかったです。
まるで大晦日の祭典みたいだなぁ・・・と思いながらショパンのノクターンとシューマンの謝肉祭を演奏、
ピアノもとても良く反応してくれて、集中して演奏出来ました。
時間も時間なのでお客様、先生、ディレクター、劇場の方、受講生の仲間・・・皆が異様なテンションで幕を閉じ
打ち上げではまた美味しいシャンパン、フォワグラ、ケーキの数々。。。宴は遅くまで続きました。
ルイサダ先生のとても大きな温かいお心、ディレクターの藤原なお子さんのきめ細やかなオーガナイズ、
明るい受講生の皆さんとの出会いと再会に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ボケてしまったのですが、劇場内部は小さいけれどもとっても素敵な装飾が施されていましたのでご紹介。
翌日のノアン小旅行、パリ最終日は次の巻へ・・・
2 Comments
素晴らしい時間でしたね。
演奏家として、着実に成長なさっているお姿、すごくかっこよくて憧れます。
またお目にかかれます日を楽しみにしています。
船津 理香
船津理香さま
温かいコメントをありがとうございます。少しずつ進んでおります!
こちらこそまたお目にかかれる日を楽しみにしております。
上野優子