jury, performance, and…Imola & Paris !!
遂に3月!ご無沙汰しております。
1月8日はカワイ表参道での新年祝賀会に伺い、カワイの皆様や旧友との再会・新しい出会いを楽しみ、
(抽選会では参加した新旧イモラ国際ピアノアカデミー生全員が当選という奇跡!笑)
12日は代官山音楽院にて日本バッハコンクール予選審査を
武田一彦先生・高木早苗先生と共に務めさせていただき(写真がありません・・・)ました。
一日中バッハを聴いていても、耳が疲れず頭が冴えてくる感じすらしてきたことに驚きつつ
熱演に耳を傾けました。
18日は汐留ベヒシュタインサロンにて大人のためのアマチュアコンクール審査&演奏をさせていただきました。
桐朋の同期でもある加納愛実先生・木村佳野先生と共に審査を務めさせていただき
演奏では、パリ時代を共にした木村さんとドビュッシーなどを連弾出来たことは私自身とても嬉しかったです。
この日の様子は下記サイトに詳しく記載されています。よろしければご笑覧くださいませ。
そして1月末から昭和音楽大学・短期大学の後期実技試験採点が始まり、
2月1日はカワイ表参道にてピティナコンペティション本選出場者によるプレミアムコンサートの講評を
金子勝子先生・石島美奈子先生・鈴木弘尚先生とともに務めさせていただきました。
鈴木くんはイモラ時代同じアパートで、丁度私の真上の階に住んでいました。
当時学生だったのがこうしてお互い「先生」と呼ばれる日が来るとは・・・こそばゆい感じがしました。
出場者の皆様は本選出場経験者だけあって、大変レヴェルが高く聴き応えがありました。
2月13日に大学の試験が終わり、15日から約1年振りのイタリア、そしてフランスへ行って来ました。
◆2月15日◆
まずはパリ経由でイモラへ向かいます。
パリの空港で乗り継ぎのため4時間も待たなければならず、どうやって時間を潰そうかと考えていたら
白いアップライトピアノが「さあどうぞ」とばかりに置いてあり・・・
練習不足だった私にとっては天の助けに思え、羞恥心を捨てて弾き始めたら
結構な人数の皆さんが足を止めて聴いてくださってしまい、反復練習するつもりが通し練習という事態に・・・
1曲毎に拍手をくださったり、弾き終えると話しかけてきてくださったり、嬉しいやら恥ずかしいやらでした。
そしてあっという間に乗り継ぎの時間が来て、機内でまた聴いてくださった方々と一緒になり楽しいおしゃべりタイム。
この人懐っこさがイタリアの良いところです。お蔭でイタリア語を呼び覚ます良いきっかけとなりました。
◆2月16日◆
朝、母校のイモラ国際ピアノアカデミーへ。
思いがけずマルガリウス先生とバッタリ再会。お互いに驚きながら再会を喜びました。
イモラの市庁舎です。写真右の時計台は街のシンボルマーク。住んでいた時は待ち合わせによく使いました。
友人宅で少し練習させてもらい、お昼は美食の街でもあるイモラのピッツァを。
午後はボローニャでペトルシャンスキー先生のレッスン。
今度録音する予定の作品を中心にみっちりみていただきました。
いかに作品の魅力を伝えるか、どう打鍵をコントロールするのか、フィンガリングなど大変勉強になりました。
先生は3月6日からの浜松国際ピアノアカデミーの講師として来日予定で
13日にはショパンとスクリャービンの前奏曲という曲目で演奏もされます。
浜松での再会を約束して、イモラへ戻りました。
夜はイモラのご当地パスタ・ガルガネッリをいただきました。
ここに6年住んだわけなのですが、やはり落ち着きます。
◆2月17日◆
朝は友人宅で練習。お天気も良いので自転車で移動。
お昼はチーズとクルミのストロッツァプレーティ。当分チーズいらないと思う位の濃さ。美味。
13時~15時はお昼休み(本当に雨戸を閉めて皆さん寝ます・・・)で弾けないので
自転車で大型スーパー、チェントロ・レオナルドへ。久し振りに来たのでテンションが上がります。
いくつかある入口のひとつを撮影して、イタリア人のおばさま方に変な顔をされました。
夕方からマルガリウス先生のレッスン。
常に厳しく、まやかしの効かない耳。
まだまだ自分の甘さを痛感しつつ、真摯に音楽へ向かう姿勢に襟を正す思いでした。
イモラ最後の晩餐はマルサラ酒のソースの牛タリアータ、レモンのババロワ。仕上げにリモンチェッロ。満足です。
◆2月18日◆
色々な人との再会の喜びに後ろ髪を引かれながらボローニャ空港へ向かい、パリへ。
セーヌ河です。戻ってきた、と思う瞬間でした。
友人宅で練習後、初見で連弾など。楽しいひととき。
◆2月19日◆
マドレーヌ寺院へ。日本に帰国してからは何故かいつもパリに来るたびに訪れるもので、落ち着きます。
マドレーヌ寺院の出入口から前の通りを眺む。
サンラザール駅を経て
楽譜やさんAriosoへ。色々買い込み、友人宅へ。
すごくお天気が良くなってきて、この日のセーヌ河はこんな感じです。
空の色で景色が随分変わりますね。
ルイサダ先生のレッスンでは、弱音の響きへの意識、フレージング、低音の響きの作り方について沢山のことを学びました。
夜はドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」を観にオペラ・バスティーユへ。
2012年に話題を呼んだフィリップ・ジョルダンの非常にシンプルな舞台演出、
パントマイムのような振付で美しく静かな、それでいて深くて暗い、神秘的な世界を堪能しました。
アルケル役の:フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒさんの声が心に残りました。
バスティーユ広場です。シャルリー・エブド事件後のデモ行進が記憶に新しいところですが、
今回いつになく治安が良く感じられました。実際、スリなどの軽犯罪は減っている模様です。
至る所に銃装備の警官や軍人がいらっしゃいますから、安心なような、でもちょっと怖いような・・・。
◆2月20日◆
練習後、マレ地区を散策。ファラフェルに入っているひよこ豆のコロッケに舌鼓。
ルイサダ先生のレッスン。ぺダリング、響き・・・耳をより研ぎ澄まさなければと思いました。
夕飯に訪れたお店の海の幸はどれも美味しく、見た目にも美しかったです。
◆2月21日◆
13区の中華街にあるお店で美味しく和やかなひととき。旧正月ということで爆竹や太鼓など騒々しいけれど、活気がありました。
写真は北京ダックです。
サンジェルマン・デ・プレ教会。実は中に入ったのはこれが初めてでした・・・。
ランビュトー通りでお気に入りのパン屋さんのサンドウィッチとエクレアを買い、セーヌ河沿いを散歩して
夜23:25の飛行機で日本へ出発。機内では爆睡、気が付いたら到着の3時間前でした。
あっという間の1週間、お世話になった皆様、本当にありがとうございました!
ヨーロッパの感覚を忘れずに、上手く日本の感覚と融合できると良いのかなぁ、なんて思いつつ
いよいよレコーディングです!
作品に渾身の思いを、魂をこめて弾いてまいります。
故ムニエ先生、そして故ジェルジ・シャーンドル先生のお写真に想いを馳せながら・・・