飲み比べ
ワインの試飲会へ行って来ました。
これは11月8日~23日と長期間開催されている「Baccanale(酒神バッカス祭)」の行事のひとつで
毎年11月にテーマに沿った催し物が様々な場所で行われます。
今年のテーマは「フルーツ」です。
時計台のある広場(新宿でいうアルタ前みたいな所です。規模は余りに小さい。。)には
フルーツのモニュメントが飾られています。
ワインのテイスティングなんて生まれて初めてでした。
まず赤(2001年)、赤(2002年)、白、スパークリング、パッシート(干しぶどう酒)から一種類選び
3種類の味を飲み比べて用意された用紙に見た目、香り、味について点数をつけます。
因みにワインのボトルはアルミで覆われて何の銘柄か分からないようにしてありました。
初めての経験だったので勝手が良く分からず、なんとなく赤を選びました。
比べる、というのはとても興味深い経験でした。
一番自分の好きなものはすぐ決まるのですが
あとの2つはどういう点をつけようか、と迷う様は
友人も言っていたのですがピアノコンクールの採点と同じ感覚なんだと思います。
審査って切ないなあ…と思いました。
好みは人それぞれでそれは正しいとか間違ってる、といった単純な区別は出来ないし
順位をつけるのは無意味なのではないかと思います。
でもワインにしてもピアノにしても「○○コンクール優勝」というキャッチコピーを見聞きすると
それで興味が湧いて味わったりあるいは演奏会のチケットを買ってみたりするのも事実で。
世間に知ってもらうには一番手っ取り早い方法である事は確かなんですよね。
人間の心は矛盾だらけで欲深いけれど
審査を受ける側の努力も考えるとやはりクリーンな審査を行うべきだと思います。
音楽コンクールにおいては、例えばフィギュアスケートの様に
演奏直後に各審査員が点数を公表するのも良い方法なのではないでしょうか。
そうすると密室でのやりとりも減るでしょうし。。
まあでも全員聴いてみてから多少の点数の調整も必要でしょうしね。。
それに第一、ここで私の様な若輩者がこんな事を述べてもどうしようもないんですが。
まずは自分の演奏を磨く事に集中しようと思います。
他人のことより自分のこと。
ああでも自分の事って一番よく分からないなあ。。。