卒業試験終了
昨日、今日と試験がありました。
毎年試験内容は同じなのですが最終学年の為、私にとっては卒業試験となります。
本来は初日がリサイタルプログラム、翌日が協奏曲を演奏するのですが
伴奏をしてくれる悠くんが昨日のお昼に帰国するため順序が逆になりました。
昨日はラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲を演奏しました。
朝の9時に演奏しなければならなかったので6時に起床して頭を起こし、
サイレントピアノでカタカタ練習してから学校に向かいました。
試験官はスカラ、マルガリウス、ペトルシャンスキー各教授。
演奏はテンポが速まってしまう箇所や
緊張のために腕の筋肉がうまく機能せずに弾き飛ばしてしまった箇所もあり反省点は色々とありましたが
とにかくこの難しい伴奏を弾ききってくれた悠君に感謝、感謝です。
今日の試験官はスカラ、ヴァレンティーニ、ペトルシャンスキー各教授。
リサイタルプログラムは下記の通りです。
金希文(台湾人の作曲家):ピアノソロのためのファンタジー
シューベルト:ソナタ イ短調 作品(遺作)164
シューベルト:12のドイツ風ワルツ「レントラー」 作品(遺作)171
プロコフィエフ:ソナタ第7番 作品83
<アンコール曲>
ショパン:エチュード 作品25―4
昨日の反省のお陰で今日の方がコントロールし易く、
特にレントラーワルツがわりと思った通りに演奏出来ました。
プロコフィエフは長年弾いて来た中では普通、でした。もっと弾けたと思うと悔しいのですが。
それにしてもこれが最後の試験、と思うとなんだか感傷的になりました。
先生方からも毎年必ずステップアップしてるからこれからも頑張れ!といわれましたが
98年から今までの学校生活を振り返ると非常に懐かしく、様々な事が起こった5年でした。
人を想う事で演奏が変わったこと
自分なりの練習法をみつけたこと
作曲家の気持ちと自分の気持ちがシンクロした瞬間
技術と精神力はこれからもより一層磨かなければいけませんが
日本で学んだ時はなんだか曖昧な意識で、ただ好きで弾いていたピアノが
ここにたったひとりで来れたことでもっと明確な意識を持って向かえたのは収穫でした。
本当はもっと若い時から今の様な心構えで臨んでいたらよかったのだけれど。。。
これからどうなっていくか、まだまだ先行きは不透明ですが
私の音楽がより確立されて、聴いて下さった人に何かを感じて頂けるような
そんな音楽家になれる様にこれからも精進していこうと思っています。
因みに、これで晴れて卒業が決まったわけですが
今秋から卒業できた人が進めるコース、というものが新設されてそれに入りました。
また、フォルテピアノ科は卒業まであと2年という事で暫くはこの生活は続きます。
なんだ、何も変わらないじゃないか、と思われると思いますが
まあ今日でとりあえず区切りがついた、というわけです。
夜は久し振りによく食べ、よく飲みました。
ゆっくり明日は休みたいところですが、明朝10時半フォルテピアノのレッスンがあります。
しかもまだ持っていく曲を決めていません。ぴーーーんち