キーシンの演奏会
一昨日、キーシンのリサイタルを聴きに
シャンゼリゼ劇場へ行きました。
因みにチケット代はたったの5ユーロ(約700円)!
姿が見えない、という席なのでこれだけ安いのですが
一番上の一番後ろの席だったので
椅子の上に立ってみたら
姿がよく見えました。。笑
当日のプログラムは
前半がベートーヴェンのソナタ第3番、告別、
後半がショパンのスケルツォ全4曲でした。
この重いプログラムの後にはアンコール4曲。
彼の演奏を聴くのはおそらく3年ぶりだと思いますが
3年前の時はボローニャでの公演で
アンコールを8,9曲弾いた為、終電がなくなった
・・・という苦い思い出がよみがえりました(^^;
一昨日の演奏は3番のソナタが素晴らしかったです!
しかも一番最初の曲、第1楽章が特に素晴らしかったです。
これはすごいことだと思うんですね。
リサイタルだと、大体プログラムの最初は緊張していて
段々調子が上がっていく・・・という演奏者が多いと思うのです。
でも彼は演奏会が始まってから最後まで
並々ならぬ集中力で、全身全霊で作品と向き合っていて
相変わらず素晴らしい超絶技巧ですし、聴衆は大喜びでした。
スケルツォ全曲弾き終えて、カーテンコールに応えている時に
なんと客席から花を投げた人がいて、
舞台のピアノの椅子の下の周りに花が散乱してしまったのですが
彼はアンコールのためにお辞儀をした後、
一瞬花の処理に困った感じでしたが
一本ずつその花を拾ってピアノに飾って
いったん舞台袖に引き、
再び舞台に戻って弾き始めました。
私は花を拾ってピアノに飾る行為にとても好感を持ちました。
この対応はとても勉強になりました。
それにしてもこれだけの超一流ピアニストが34歳とは!
写真は1歳のお祝いに新しいおもちゃを貰って
すっかり気に入った様子のティアラです。
もうすぐ会えるのが楽しみです。