paris – cetara – paris – bratislava – paris
またもやブログの更新が1ヶ月以上空いてしまいました。。
皆様、お元気でいらっしゃいますか。
パリは8月中旬から急に涼しく、というより寒くなりました。
ところが8月末のイタリアは去年ほどではないのですがまだ夏で、
長袖やジャケットは不要でした。。サンダルを持っていたので助かりました。
その後一度パリに戻り、次はスロヴァキアへ行きましたが
スロヴァキアは連日8℃~10℃とほぼ冬の気候!
秋口のコートしか持って行かなかったので本当に寒かったです。
そして22日にパリに戻り、漸く少し落ち着いたところです。
この1ヶ月を思い出しながら書いていこうと思います。
8月22日にはパリのアルメニア教会で演奏会を開催させて頂きました。
曲目は以下の通り。
シューマン:ソナタ第2番作品22
ショパン:エテュード 作品10-4
ラフマニノフ:音の絵 39-6
リスト:超絶技巧練習曲第10番
プロコフィエフ:ソナタ第7番作品83
アンコールにフンメルのエテュード作品125-3を演奏させて頂きました。
8月17日から引いた風邪が更に悪化、発熱の峠は越えたものの
咳と水っ鼻に悩まされました。
特に演奏会前日が一番辛かったのでどうなることかと思いましたが
終わってみれば久し振りに自分でも納得の行く演奏が出来、
聴いて下さったお客様、友人、果てはオーガナイザーまでも
「具合が悪い方が良い演奏になるから
これからずっと病気を保つのは良いアイディアよ!」と言い出す始末。。
どうやら調子が悪い分、根性でなんとかしようとした結果
ものすごい集中力で弾いていたみたいです。
こんな風にいつも弾けたら幸せだなぁ。。
平熱でもちゃんと弾けるように精進しようと思いました(^^;
9月4日には南イタリア、チェターラでイモラで同門の永田美穂さんと
素敵な教会でジョイントリサイタルがありました。
主催者から開演前に「君に嬉しいサプライズがあるんだよ」と言われて
なんだろうと思ったら
昨年12月に受けたナポリターノ国際ピアノコンクールの
主催者の方々がいらしていて
コンクール時に高熱で授賞式に参加出来ず、
半年以上経った今でも賞状を受け取れないままだったのですが
その賞状を渡す為に来て下さったのでした。
というわけで演奏前にちょっとしたセレモニーがあり、
それから演奏を始めました。
演奏した曲目は以下の通り。
モーツァルト:ソナタK.576 ニ長調
ショパン:エテュード作品10-4
フンメル:エテュード作品125-3
ラフマニノフ:音の絵作品39-6
リスト:超絶技巧練習曲第10番
シューマン:ソナタ第2番作品22 ト短調
自分で爽快感、そしてやっぱり音楽が好きだなあと思いながら
演奏する事が出来て楽しかったです。
コンクールの関係者、マルガリウス先生、コンサートの主催者の
粋な計らいに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
終演後にマルガリウス先生、主催者、共演者とパチリ。
翌日からマルガリウス先生のレッスンを受け、
美味しい海の幸に舌鼓を打ち、受講生と楽しく過ごしましたが
毎晩寝るのが午前2、3時なのに朝が早かったので
睡眠時間が短くて疲れました。。。
ここでチェターラのレストランで頂いた新鮮な海の幸のお皿をご紹介。
調理場をご好意で拝見して、マグロをさばいているところや
マグロの心臓を見せてもらいました。
心臓はちょっとグロテスクで怖かったです。。
チェターラの海辺で完全な夜の闇になる前の時間に撮った1枚、
今回お世話になったホストファミリーのお宅のベランダから撮った1枚です。
そしてパリに1週間いた後、14日からブラチスラヴァ(スロヴァキア)へ。
ジュネーブの国際音楽コンクール連盟に加盟していて、隔年で開催されている
フンメル国際ピアノコンクールに参加してきました。
結果は残念ながらファイナリスト止まりでしたが
色々な経験が出来てよかったと思います。
ただ、1枚も写真を撮らなかったのが心残りです。。
会場もとても綺麗な場所だったのに!
まずは演奏してきた曲目を列挙してみます。
<1次>
モーツァルト:ソナタK.576 ニ長調 第1,2楽章
ショパン:エテュード作品10-4
フンメル:エテュード作品125-3
ラフマニノフ:音の絵作品39-6
リスト:超絶技巧練習曲第10番
<2次>
ベートーヴェン:ソナタ第31番 作品110
シューマン:ソナタ第2番 作品22
プロコフィエフ:ソナタ第7番作品83
<3次>
フンメル:ピアノ五重奏曲 作品87
<本選>
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 作品11
ソロでは色々な反省点もありますが、
今まで学んできたことを、ある程度は披露出来たかなと思います。
五重奏曲ではこの1年の室内楽の勉強が役に立ちました。
でもピアノ協奏曲で指揮者がとんでもない速さで振っている事になかなか気付けず、
3楽章の終盤でやっと気付いて無理矢理自分のテンポにしたのですが
時既に遅し。。2楽章では自分の描く音楽を目指して演奏出来ましたが
特に1楽章が悔いの残る演奏になってしまいました。。
でもこれも今後に生かすための素晴らしい経験になったと思うので
めげずにこれからも精進していこうと思います。
これから1ヶ月の間、フンメル国際ピアノコンクールのウェブサイトで
演奏をお聴き頂けます。
http://stream.filharmonia.sk/index.php?id=32
上記のサイトは全てスロヴァキア語で書かれているのですが
No.17が私の演奏番号です。
Účastník 17のところのAudioかVideoを選択して頂くと再生が始まります。
今のところ1次の演奏しかアップされていないようですが。。
ご興味がありましたらお聴き頂けたら嬉しいですm(__)m
コンクール事務局から本選前に行われた
スロヴァキア・フィルハーモニック管弦楽団との
リハーサル中に撮った写真を送って頂いたのでご紹介させて頂きます。
これからちょっとパリに滞在し、
10月末にあるヴァイオリンとのデュオの本番に備えての準備と
10月24日(金)のお台場でのランチタイムコンサートに向けての練習をして
一時帰国します。
あっという間の1ヶ月でしたが、時の流れに飲み込まれないように
更にパワーアップ出来る様に頑張ります。