5th of May and Ms Janine
5月5日はリビツキー先生が主宰されているAnimatoという団体の演奏会で
パリのコルトーホールで演奏させて頂く予定でした。
1週間前にレッスンに伺った際に突然、
「5日のAnimatoの前にコンコルド広場の自動車クラブで変奏曲をテーマに
レクチャーコンサートをやるんだけど、そこでも弾いてね」
と当然の様な顔つきで告げられ、初めてのダブルヘッダー演奏会となりました。。
まずリハーサルのため17時に自動車クラブへ。
18時からレクチャーコンサートは始まり私の他に3人が出演、
私は19時頃からラフマニノフのショパンの主題による変奏曲を
時間の都合により抜粋で演奏しました。
先生のお話のお陰で和気藹々とした雰囲気だったので
気持ち良く演奏させて頂きました。
終演後は自動車クラブの方で食事を用意して頂いていたのですが
既に19時半を過ぎていて、Animatoの演奏会は20時30分開演なので失礼して
リビツキー先生が車を飛ばして下さって20時にコルトーホールに到着。
通常は開場が20時なのですが、私がまだ会場のピアノを試していないので
お客様には待って頂いて10分ほどリハーサル。
その後ドレスに着替えてちょっと指慣らしをしたらすぐ本番でした。
Animatoではラフマニノフのショパンの主題による変奏曲を
今度は全曲演奏させて頂きました。
息つく暇なく2回の本番は本当に頭が疲れました。
特に1回目は抜粋、2回目は全曲と微妙に変奏曲の順番が変わるので
切り替えが大変でしたが
満員の聴衆の皆様に支えて頂いて
アンコールにバッハ=ジロティのプレリュードも弾かせて頂きました。
私の次には中国から来たJue Wangさんが演奏されました。
写真左は司会進行をされているリビツキー先生です。
実は4月30日にリビツキー先生のご友人で
毎週ある弾き合いにも欠かさずいらしていて
Animatoの秘書もされていたJanineさんが交通事故で亡くなられました。
突然の出来事に強い衝撃を受けました。
リビツキー先生にとっては最も近い友人の一人だったので
どんなに心を痛めていらっしゃるだろうかと思うと言葉が見つからず
自動車クラブでお会いした時には先生はいつも通りの笑顔で迎えて下さったので
その事には触れることが出来ませんでした。
でも、コルトーホールに向かう車中で先生がJanineさんの事を話されて
それまで信じられなかった事が事実なのだといやでも気付かされ
Animatoでは、彼女のことを思いながら演奏しました。
弾き合いでは上手下手関係なく皆の演奏を褒めて下さり
いつも笑顔の方でした。
5月15日には彼女のお葬式に参列しました。
ムニエ先生の時の葬儀を思い出しました。。
何も2回も外国でお葬式に参列しなくても・・・と悲しくなりましたが
こちらにいる間にお世話になった方の旅立ちに立ち会えるのは
自分にとって良いことなのかもしれないとも思いました。
そして翌16日からイタリアへ。
その話はまた次回にしたいと思います。
5月5日の演奏会にいらして下さった方々、本当にありがとうございました!!