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Rovereto & Paris…from 19th of February to 2nd of March

急に春が来たと思えば雪が降ったりと
めまぐるしいお天気が続いておりますが
皆様お元気でいらっしゃいますか?
いつもブログの更新が遅くて申し訳ありません。。
3月2日に帰国しまして、12日の高輪区民ホールでのリサイタルに向けて
練習に励んでいるところです。
今回の渡欧では(も?)飛行機はなぜか往復プレミアムエコノミー席でした。
今年は本当にラッキーな年になるのか
それともこれからどんどん運気が下がっていくのか。。。
ちょっとミモノ…ですw
それでは今回の滞在記をスタートしたいと思います。
いつものごとく長文になりそうなので
お時間おありの方、どうぞお付き合い下さいませ。
◆2月19日◆
夕方パリ着。
空港近くのホテルにチェックイン。
◆2月20日◆
朝7時20分発の飛行機でヴェネツィアへ。
そこから空港バス、鉄道と乗り継ぎロヴェレートへ到着。
翌日の演奏会会場となるSala Mozart=モーツァルトホールで
マルガリウス先生のレッスンを受講するものの
モーツァルトのロンドだけで3時間もかかってしまい
時差ぼけも手伝ってボロボロに。。
しかし、翌日は演奏会なのでレッスン後は自分の練習をする。
結果的に6時間弾きっぱなしで完全に頭がどこか忘却の彼方へ。。
こちらが会場のモーツァルトホールです。
P1240149
◆2月21日◆
イタリアモーツァルト協会マチネーコンサート
プログラムは下記の通りです。
 モーツァルト:ロンドK.511 イ短調
 ラヴェル:ソナティネ
 ショパン:12のエテュード 作品10
アンコールにショパンの幻想即興曲を演奏させて頂きました。
モーツァルト、ラヴェルは2月から始めたばかりで
まだまだ課題も山積みですが、
ショパンは少し落ち着いて弾けるようになってきました。
お客様もとても温かく聴いて下さって嬉しかったです。
また、秋に北イタリアで演奏させて頂く機会も頂き
こういうご縁は本当に嬉しい限りです。
終演後は美味しいワインとラザニアとティラミスで打ち上げました♪
この日は素晴らしい青空が広がるお散歩日和だったので
ちょっと辺りを散歩した後、再びモーツァルトホールで練習。
夜はモーツァルト協会理事長お勧めの
アンチョビが入ったピッツァを頂きました。
演奏会後に撮った写真がこちらです。
中央はイタリアモーツァルト協会理事長のヴォラーニ氏。
P1240153
そして散歩中に撮ったロヴェレートの空。
P1240164
◆2月22日◆
終日オフにして、朝から久しぶりのヴェネツィア観光。
まずはヴァポレット(水上バス)でムラーノ島へ行き、ガラス博物館へ。
紀元前から現代まで、様々なガラス製品が陳列されており
それが出来る工程や色彩の作り方なども展示されていて
とても綺麗でした。
記念に近くのお店でヴェネツィアングラスを購入して
近くのサンティ・マリア・エ・ドナート教会へ入ってみると
ビザンティン様式のモザイクの聖母と床があり、
ラヴェンナで見たモザイクを思い出しました。
フランスにはない、建築物の形と色彩感覚。
そしてそれは7世紀に創建されたとのこと…本当に素敵でした。
ランチをしようと近くの食堂に入ったのですが
店員の感じもとても陽気で値段が安いのにとても美味しくてびっくり!
アマトリチアーナ・スパゲッティとイカのフリットと
ヴェネト州のご当地赤ワインを頂きました♪
ムラーノ島の水上バス駅付近。
P1240174
サンティ・マリア・エ・ドナート教会外観。
P1240177
ムラーノ島をあとにして、今度は水上バスを途中下車して
サン・マルコ広場へ向かいます。
今回はまだ見たことのないものを見ようと思っていたので
リアルト橋やサン・マルコ寺院には入りませんでした。
ひたすら歩いた経路はこんな感じです。
サンタ・マリア・ディ・ミラーコリ教会
P1240186
 ↓
サンティッシマ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会
 ↓
サン・ザッカリア教会
 ↓
サン・マルコ広場
 ↓
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
P1240189
P1240192
どの教会も素晴らしかったのですが
なかでもサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会の大理石の外観と
ティツィアーノとティントレットの絵が壁、そして天井に飾られている
聖具室は、なんだか心が浄化されるような感覚があり
心に残りました。
途中フィレンツェで食べた思い出のジェラートやさん
GROM(新宿丸井に出来たお店です)でアイスを食べたり
雑貨や洋服などのお店にも寄り道をして
とにかく一日中歩き回ったのですっかり疲れてしまい
まだ1時間ほど中心にいることが出来たのですが
ヴェネツィア鉄道駅に預けたスーツケースをピックアップして
ヴェネツィア空港に向かい、夜の最後の便で出発、
22時30分にパリの空港に到着しました。
ヴェネツィア鉄道駅前で。
P1240194
P1240195
◆2月23日◆
さすがに疲れたので午前中はのんびりして
お昼は念願のガレット(そば粉のクレープ)を食べに
モンパルナスのjosslin(ジョスラン)へ。
実は先月も訪れたのですがお店が閉まっていて残念な思いをしたので
今回は是非とも行きたいと思っていました。
ハムとチーズの入ったガレットと
デザートに栗のペースとが入ったガレットを
シードルで頂きました☆
午後はヤマハのアトリエで練習させて頂きました。
夜はロシアの餃子(ピエルネ)を初めて食べました。
スメタナという生クリームを付けて食べるのですが
これがまたおいしかったです。
◆2月24日◆
午後ヤマハで練習させて頂いた後、ルイサダ先生のレッスン。
ラヴェルのソナティネの最初の曲だけで2時間経過。。。
ショパンのエテュードも数曲聴いて頂く。
ルイサダ先生独特の音の色彩の紡ぎ方を沢山教えて頂き
大変勉強になりましたが頭と指と腕はボロ雑巾のようになりました。。
その後、久しぶりの日本食やさん「ひょうたん」へ。
異国の地で頂く日本食ってどうしてあんなにほっとするのしょうね。
◆2月25日◆
パリ郊外の高級住宅街ヌイィにある施設にてリサイタル。
プログラムはイタリアで弾いたものと同じでした。
施設の建物がまるで宮殿のように素晴らしく、
会場となったサロンには古いプレイエルが置いてありました。
ショパンの作品をショパンが愛したピアノで弾ける喜びは格別で
お客様も熱心に聴いて下さり、本当に嬉しかったです。
でもエテュード第3番「別れの曲」を演奏した時には
メロディーを歌われる方が多くいらして少しびっくりしました(^^;
これがそのサロンのプレイエルです。
P1240199
終演後は聴きに来てくれた高校時代の同級生と短い時間でしたがお茶をして
それからすぐ、今回お世話になった友人の家へ戻る。
実は友人のピアノの弦を切ってしまって調律師さんを呼んだのでした。
この調律師さんが私がパリに住んでいた時にいつもお世話になっていた方で
弦を切ったお陰で久しぶりに再会出来て嬉しかったです。
そして夜はオペラ座でバレエ「椿姫(La Dame Aux Camelias)」を観劇。
音楽がショパンで、どうやらテーマが
ピアノソナタ第3番第3楽章の非常にゆったりとした、
しかし難しいメロディーの抜粋で
劇中はピアノ協奏曲第2番全曲やピアノ独奏曲など盛り沢山。
その音楽にあわせて踊るので、
普段接しているショパンの音楽とは全く異なる、バレエ音楽に変わります。
それが最初慣れなくて大変だったのですが
衣装はとてもクラシカルで美しく、ダンサーの皆さんもとても素敵だったので
最後は楽しめました。
それにしても色々な表現手段があるのだなあとその多様性にびっくりしました。
◆2月26日◆
お昼にリビツキー先生のレッスン。
モーツァルトとラヴェルが袋小路に入ってしまっていたのが
少し光が見えてきました。
練習して、夜はプレイエルホールで
ベルリンフィル×ラトル×内田光子さんの演奏会!!
リゲティのオーケストラ作品から彼らの凄まじい集中力はピークに達し、
次のベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番では
内田光子さんの極上のピアニッシモから始まりました。
何より驚いたのはピアノが弾いている部分でも
オーケストラが音量を落とすことなく、ひたすら素晴らしいテンションで
演奏していたことです!
それに応える感じで内田さんのボルテージも上がっていき
素晴らしい演奏でした。
後半はシベリウスの交響曲第2番でしたが
あの長大な作品もベルリンフィルの手にかかると
どうしてこんなにあっという間なのでしょう。
金管も大活躍で本当に素晴らしい演奏会でした。
◆2月27日◆
アルメニア教会でリサイタル。
曲目はこの日もイタリアで弾いたものと同じです。
短期間に3度目ともなるとやはり慣れてくるものですが
この日は私自身もかなり落ち着いて演奏出来たかなと思います。
いつも聴いて下さるお客様に本当に感謝。
終演後は友人宅へ。
友人お手製のキッシュを久しぶりに頂き、幸せ♪
◆2月28日◆
マレ地区に沢山ある雑貨や洋服やさんを見に行きました。
カルナヴァレ美術館にも入ったのですが
思いのほか展示されているものが多く、閉館時間になってしまって
全てを見る事が出来なかったのが心残り。
パリの歴史を絵画や日用品、工芸品などから知ることが出来
住んだ身としては大変興味深かったです。
乗り物が馬から車に、洋服も現代風になっただけで
ほとんど昔から変わらない街並みなのだと分かって
今さらながら、この様な場所に住むことが出来て幸せだったなと思いました。
それから、モーツァルトがパリに来て滞在したアパートがマレにあると知り
それも見に行きました。
休日だったためか、はたまた今は行政機関になっているためか
中には入れなかったのですが
メトロのサン・ポール駅すぐそばにあり、外観だけでしたが
素敵そうな建物でした。
モーツァルトが7歳の時にお父さんと一緒に滞在したそうです。
P1240202
P1240200
◆3月1日◆
パリを出発する日ですが、11時30分からルイサダ先生のレッスン。
最後までみっちり徹底的に見て下さり、14時にお宅を出て
ポルトガル料理やさんでランチをして
お土産を買ったり、とどめにLa Maison du Chocolatのエクレアを買って
お世話になった方々と頂いて
(余談ですがここのエクレアがパリで一番好きです。。)
そうしてパリ・シャルルドゴール空港へ。
機内では2回目の食事が出るまで珍しく一睡もせずに映画を見ていたのですが
2回目の食事以降、ぐっすり眠ってしまったらしく
気が付いたら着陸していました。。
帰国してからは12日に共演するヴァイオリンの長野真理子さんと合わせをしたり
初めて六本木ミッドタウンに行ったり。。
今日(もう昨日になりますね)は先月末にオープンしたばかりの
ヤマハ新銀座ビルに行って来ました。
とてもシックな内装でホテルのようです。
ヤマハホールも音が柔らかくて天井が高く、音響が素晴らしくなっていました。
それにしても今日は寒かったですね。。
どうぞ皆様、お風邪などお召しになりませんように。。

Written by yuko 2010.03.10 11:58 | No Comments

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