2011.3.11 14:46 The Tohoku Earthquake

巨大地震から一週間が経過しましたね。
いつもより時間が長く感じられて
「まだ一週間なのか」と思う自分がいます。
東日本大震災が起きた時、私は池袋にいました。
所用の合間のひととき、友人たちと喫茶店の2階で久し振りの再会を喜び
コーヒーを注文して、店員さんが運んで来て
一口飲んだその時、横揺れを感じました。
それから店員さんの誘導のもと外に出ると
一人では立っていられないほどの大きな横揺れが続きました。
揺れが一旦収まり、近くの東京音楽大学へ。
学生・職員が外に集まっていました。
なかには試験中でドレスを着た学生の姿も。。
大学内のトイレをお借りしてからコンビニで水などを買いました。
その時、皆さんが冷静に列を作ってレジに並ぶ姿に驚きました。
これがイタリアやフランスだったら。。。
こんなに静かに整列して待っていられるだろうか。
その後、友人とバス停に並びましたが
バスが到着しても満員で乗れず、まずは歩いて新宿方面へ。
歩き辛い靴だったので、新宿3丁目でスニーカーを購入。
店内はとても混み合っていて、
皆さん歩き辛そうな靴を履いておられました。
友人とはそこで別れ、甲州街道・環八を通って
5時間半かけて帰宅しました。
途中、割れた窓ガラス・看板もありました。
自転車やさんでは飛ぶように自転車が売れていました。
沢山の人が冷静に黙々と歩いていて、不思議と安心感を覚えました。
やはり小さい頃からの防災訓練って身になっているのだなあと実感。
やっと家に辿り着いた時は門から玄関までの階段が登れなくて
最後は四つ足で帰宅。。足の付け根が痛くてしばらく動けませんでした。
日が経つにつれて被害が拡大して行き
毎日絶えず船の上にいる様な揺れが続き
おまけに原発の問題まで。。。
私は海外の記事に結構ショックを受けてしまい
恥ずかしながら気持ちが焦ってしまい、家から一歩も出られなくなる始末。
それでも19日に予定していたゲスト演奏に向けて練習だけはして
それと節電をこころがけ
あとはテレビとツィッターにかぶりつきというひどい有り様でした。
19日の演奏が延期になり、海外の友人・先生からは国外退避を勧められ
でも家には犬1匹と鯉3匹がいるし。。。
と、今思えばなんとも身勝手なことを悩んでいましたが
そんな時にイタリアのNHK的な放送局RAIの記事が目に入りました。
「今日のローマは東京よりも放射能が高い数値でした」
…久し振りに一人で爆笑。さすがイタリア！
http://www.rainews24.it/it/news.php?newsid=151021&utm_source=Rainews24+via+twitterfeed&utm_medium=twitter&utm_campaign=news
なんだかこの記事のおかげでどこかふっ切れた気がしました。
見えない脅威に対して単純に「怖い」と思うのは当たり前ですが
逃げるでもなく、何もしない自分が恥ずかしくなりました。
全ての人が自分の力を最大限に発揮するべく頑張っている今、
はっきり言って私のやっている事は目に見えて効果的なものではないけれど
それでも少し今の暮らしが安定して、気軽に外出出来る日が来たら
精一杯の演奏でおもてなしが出来るように
気合いを入れて練習を積みたいと思います。
この巨大地震や津波により被害に遭われた方・地域の一日も早い復興と
今特に命がけで動いて下さっている自衛隊・消防隊・機動隊・
福島第一原発に残っておられる皆様・各国救助隊・
ずっと霞ヶ関や各市町村で頑張っている皆様…
（もう頑張っている人がいすぎてキリがないですね。）
それぞれのミッションが成功裡に終わりますように
心から、心の底から祈っております。
皆でこの事態を乗り越えましょう！
余談ですが、今回の事態でフランス・イタリアの不便さに
感謝することになるとは思いませんでした。
電気が急に落ちる・電車が来ない・節電は当たり前の国。
（電気・ガス代が高いので節約せざるを得ない。）
例え停電を実施しなくてもおおよその決められた時間があるなんて
親切だなあと思ってしまいました。