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生きる、ということ

またまた久し振りの日記となってしまいました。
色々な事がありすぎて、何から書いて良いのか。。。
1月、日本から戻ってからはルガンスキー氏のリサイタルを
シャンゼリゼ劇場で聴き、
ジュヌヴィエーヴ・マルティニー先生の
ヴァイオリンとピアノのデュオのレッスンが始まり、
警察に5回も通ってやっと滞在許可証を取得し、
ガーディナー指揮、ロンドンシンフォニーとピリス女史で
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番をプレイエルホールで聴きました。
ピリス氏といえばモーツァルト、という図式がすぐ頭に浮かぶのですが
彼女のベートーヴェンの4番はとても瑞々しい演奏で、
ガーディナー氏の指揮も
さすが古楽器アンサンブルの指揮をよくされているだけあって
シンプルでありながら高貴で素晴らしかったです。
マルティニー先生はご主人がヴァイオリニストで、
お二人で活動をされているのですが
私は今まで伴奏者としてレッスンについていくことがあっても
室内楽のレッスンを定期的に受けるのは実は初めてで、
彼女の熱くて温かい、心からアンサンブルを愛して楽しむ姿勢は
とても勉強になり、
改めて「音楽って楽しいものなんだなぁ」と感じさせてくれるひとときです。
そして2月に10日間、一時帰国していました。
7日にあった今は亡きムニエ先生のお誕生日パーティーの翌日に日本へ向かい、
15日にはイタリアの恩師、ボリス・ペトルシャンスキー先生の
東京でのリサイタル、
そして16日は中学の同級生の結婚式、
17日には中学の同級生の企画で
代官山にあるTableauxLoungeにてクラシックピアノLivepartyを開催させて頂き、
19日にパリに戻りました。
戻りの飛行機ではダブルブッキングでビジネスクラスの席となり
機中で今回の帰国では最初で最後の日本酒を頂いたり
快適な空の旅を満喫して帰路に着きました。
ペトルシャンスキー先生のリサイタルでは
イモラ時代の日本人門下生と久し振りの再会を果たしました。
先生の演奏は相変わらずパワフルでありながら繊細で、
そして恐ろしい指さばき!
体の使い方も無駄がなく自然で、色々な事を学ばせて頂きました。
友人の結婚式ではシューマン=リストの「献呈」を演奏させて頂きました。
新婦の美しさには一層磨きがかかり、新郎の穏やかで温かい笑顔が印象的でした。
素晴らしい門出に演奏出来て、私自身とても幸せに感じました。
本当におめでとうございます!!末永くお幸せに☆
そして翌日はパーティーでの演奏でした。
演奏した曲目は以下の通りです。
 スカルラッティ:ソナタロ短調K.27/L.449、ニ短調L.422、イ長調K.533
 バッハ=ジロティ:プレリュード
 ショパン:バラード第2番 作品38
 シューマン=リスト:献呈
 ドビュッシー:月の光
今回のパーティーでは定員ぎりぎり、大勢の方がいらして下さいました!
素敵な空間、アンティークのニューヨークスタインウェイの艶のある音、
そしてお客様の華やかで温かい雰囲気のなかで演奏させて頂けた事を
とても幸せに思いました。
昨年6月にも同様のパーティー+演奏という形式のものを開催させて頂きましたが
前回に比べたらトークの方も多少進歩があったのでは・・・と手前味噌ですが思います(^^;
お客様ともお話が出来、また高校以来会っていなかった友人とも
久し振りに再会出来てとても嬉しかったです。
いらして下さった皆様、そして企画をしてくれた優子ちゃん、
本当にありがとうございました!!
また、写真は3枚とも当日の様子なのですが
お友達が撮って下さいました
吉野さん、ありがとうございますm(__)m
20080217I20080217II20080217III
実はこのパーティーの日に祖父が入院をしました。
それを知ったのはパーティーが終わって帰宅してからなのですが
翌日、入院先の病院へ行きました。
祖父は今まで病気らしい病気をしたことがなかったので
病院で面会する、ということ自体信じ難いことだったのですが
少し容態が良くなったそうで、会って話すことが出来ました。
「明日パリに戻るからね。またね。頑張ってね。」と声をかけて握手をしました。
・・・結局、それが今生での最期の言葉となってしまいました。。
私にとっては家族同然だった愛犬の時といい、父方の祖母の時といい、
私はそういう役回りなのでしょうか。。
大切な人のお葬式にいつも参列出来ません。
祖父との思い出は隣りに住んでいたこともあり、沢山あります。
「勉強、友達、思い出は財産だよ。
沢山色々な物を見て、色々な事を経験するといいね。」
と、最近は帰国する度に言っていました。
いつも笑顔で愚痴一つ言わなかった祖父に恥じない生き方をしたいと、強く思います。
2月22日永眠。93歳、大往生ですよね。
おじいちゃん、お疲れ様でした。
後悔のない人生ってあるんでしょうか。。
皆が幸せになる様な、そんな人生を送れたら素晴らしいですよね。
人が生きること、そして何かを遺していくこと。
生きるということは、ものすごく大変だけれど素晴らしいことだと
そんな風に一生を終えられたら良いなぁと思いました。

Written by yuko 2008.02.25 04:07 | No Comments

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