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アルゲリッチ女史&エル=バシャ氏&カツァリス氏

3月は1度もブログを更新出来ず失礼しましたm(__)m
イモラへ行って久し振りにピアノだけでなく、
フォルテピアノのレッスンを受けたり
気分転換にパリ郊外にあるディズニーランドパリへ行ったりしました。
3月末には誕生日を迎えました。
昨日12日にエコールノルマル音楽院のコンサーティスト課程の試験があり
ディプロムを取得することが出来ました。
昨年夏に予選が行われ、本選は8人の受験者が
課題曲のカーター作曲「再会」を含めた約45分の自由プログラムで臨みます。
私は下記のプログラムで演奏しました。
 J.S.バッハ:トッカータ BWV914 ホ短調
 シューマン:ソナタ第2番 作品22 ト短調
 カーター:再会
 プロコフィエフ:ソナタ第7番 作品83 変ロ長調
課題曲は12月に発表になりました。
因みに作曲者のエリオット・カーター氏は
エコールノルマル音楽院で学んだ、今年100歳になるアメリカ人です。
試験日に向けて、特にこの1週間は友人達にダメ出しをして貰ったり
試験当日は室内楽のマルティニー先生が本番直前に会いに来て下さり
緊張する私に「あなたのパーソナリティーを出せば大丈夫よ!」と
温かい笑顔とキスをして下さいました。
リビツキー先生はたまたまギリシャのコンクールの審査員長を務められており
残念ながらいらっしゃらなかったので、
マルティニー先生に本番直前にお会い出来た事はとても励みになりました。
そして、本番。
バッハは早起きのせいで多少眠かったのですが
それが功を奏したのか、大きな流れを持って演奏出来た気がします。
シューマンは音楽的な要素、呼吸に神経を注ぎました。
ただ、テンポが早くなり
ミスがいつもより多くなってしまったのが悔やまれます。
カーターは友人達のアドヴァイスのお陰で今までで一番
コントラストを出せたのではないかと思います。
プロコフィエフは3楽章の出だしが尋常ではないテンポで始めてしまい
結局そのままのスピードで最後まで行ってしまいました。。
全体的には「私のパーソナリティー」は出せたのではないかと思います。
それは私にとって一番の収穫でした。
演奏を終えてから審査員の顔ぶれを知って卒倒しそうになりました。。
学長のデービッド・ライブリー氏、
マルタ・アルゲリッチ女史、
シプリアン・カツァリス氏、
アブデル=ラーマン・エル=バシャ氏
こんな豪華な顔ぶれは大きな国際コンクールでもほとんどお目にかかれません!
結果発表では全ての方が気さくに話して下さり
こんなに素晴らしいピアニストの方達に聴いて頂き
本当に幸運だったなあと思いました。
私が選んだ曲目はアルゲリッチ女史のレパートリーばかりで
お話を伺うのが多少、腰が引けましたが
プロコフィエフの3楽章の速さを私が気にしていたら
「あの速さがよかった」とのこと。思わず笑ってしまいました。
エル=バシャ氏には音楽性を非常に評価して頂きましたが
「ミスがもっと少なければ1番だったのに・・・」と言われてしまい、
今後の課題を色々と言って頂きとても勉強になりました。
審査員全員からプロコフィエフを評価して頂いたことは本当に嬉しかったです。
結果は8人中合格者が3人と、意外にも厳しい結果に驚きながら
無事ディプロムを取得することが出来、ほっとしました。
また結果発表まで一緒にいてくれた友人達に本当に感謝の気持ちで一杯です。
その後は我が家でシャンパンを開け、即席ホームパーティーをしました。
4月10日は祖父の49日でした。
そして、プロコフィエフの楽譜には亡きムニエ先生の書かれた注意書き。
結果発表に時は弟が先日送ってくれた誕生日プレゼントのネックレスをしました。
色々な人に守って貰って生きている。
幸せを感じた一日でした。
写真はアルゲリッチ女史とのツーショット、
そして審査員の先生方。
左からエル=バシャ氏、アルゲリッチ女史、ライブリー氏、カツァリス氏。
写真を改めて見ると・・・やっぱり卒倒しそうです。。(^^;
argerichjury_de_concertiste

Written by yuko 2008.04.14 04:06 | No Comments

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