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別離の季節

3b6c4a44.jpgいよいよイモラも夏がやって来た様で、
只今クーラーを買うか否か考え中です。
折角6年設置せずに扇風機でしのいで来たので
ここにきて買うのもなんだか悔しいのですが、
サウナ状態の中練習するのももううんざりだったり。
まあまだ最大級の暑さは来ていないので
熟考して結論を出そうと思います。
さて、最近は漸く静かに眠れています。
しかし反面、寂しくもあります。
といいますのは、以前に騒音をよく出していた
上の階のイタリア人2人がこの前の日曜日に実家に引き上げました。
先週は彼らと共に遊園地へ行ったり、
最後の夜には皆でパーティーをしたりして
楽しい時間を過ごせただけに空虚な気持ちになり、
今は既に懐かしさすら感じています。
また、イモラに住む別の日本人の友人も
仕事の為ミラノへ行ってしまいました。
6月は学期末という事もあって
きっと色々な事が終わる季節なのでしょうね。
新しい道へ進む友人達が幸多かれん事を祈ります。
ところで日記のサーバーを移転しました。
お世話になりましたmemorizeさんがサービスを終了されるという事で
合併先のlivedoorさんのところへ来たわけです。
デザインはパンダ。
そう聞いてピンと来たアナタ!鋭いですね。
そう、上野動物園のパンダにユウユウっていましたよね。。。
そんなわけでこれからも宜しくお願い申し上げます。
写真はアカデミー別館にあるフォルテピアノのレッスン室です。
日本ではほとんどがレプリカの楽器なのだと知り愕然としました。
そして私は非常に恵まれた環境の中で勉強しているのだと知りました。
ピアノもそうですが、フォルテピアノももっと勉強して
近い将来、皆様にお聴かせ出来る様に頑張ります!

Written by yuko 2004.07.01 08:41 | No Comments

忙しい10日間

またもやご無沙汰してしまいましたm(__)m
友人に「日本にいる時は更新しないよねw」と言われる始末。。。(反論出来ず)
10日間ほど帰国して16日にイタリアに戻りました。
今回は私の先生のペトルシャンスキー先生の日本ツアーの関係で帰国していました。
先生の温かいお人柄や素晴らしい演奏はどこでも変わることなく、
今回も沢山の事を学ばせて頂きました。
また、同門で今は日本で活躍している友人とも再会出来て懐かしかったです。
前回の帰国では叶わなかった「アルカトラズ」にも行けたし♪
六本木にある監獄をモチーフにしたレストランなのですが、ご存知でしょうか?
入店する時には「逮捕」され、手錠をかけられます。
席は1テーブルごとにオリで囲まれていて、まあ良く言えば個室の様な感じで。
お手洗いに行く時は「仮出所」といいます。
囚人が脱走して看守が追跡する、といった趣旨のショーが行われていて
結構楽しみにしていました。
囚人役の人が怖いお面をつけて店内を走り回って客を脅かして行くのですが
大人数のテーブルの方が盛り上がる事もあって、私たちのテーブルには
余り近寄ってはくれませんでした。。。ちょっとそれが悲しかったりして。
まあでも料理もおいしかったし、雰囲気も面白かったので行けてよかったです。
残念だったのは胃の調子が悪かったこと。
実は前回の帰国で、1ヵ月で5キロ増えてしまったのですが
その後胃の調子が悪くなり、飲酒も出来なくなってしまい2週間で5キロ減。。
ひどい時は外食は出来ず、家で食べてもいつもの半分程度しか食べられませんでした。
でも病院に行ったら絶対胃カメラやバリウムを飲まなければいけない
…そう思うと憂鬱で結局病院には行かず終まいで戻って来てしまいました。
きっと前回の暴飲暴食が祟ったのでしょう。
今は薬を服用しているので大分、良くなりました。
早くお酒が飲めるまでに回復したいものです。
さて、今日は戻って早々ペトルシャンスキー先生のレッスンがありました。
実は急に20日に本番で弾くことになってしまい、
最近始めた曲も弾かなければならなくなりました。
といっても5分程度の小品なのですが、まだ音楽的余裕がなくて
レッスンでは1時間半みっちりその曲だけみて頂きました。
焦って勉強した為にちょっとせかせかした演奏になってしまっていたようで
沢山反省すべき点もありましたが、これから軌道修正して20日に臨もうと思います。

Written by yuko 2004.06.18 08:47 | No Comments

学ぶ

イモラに戻ってからラザール・ベルマン先生、レオニード・マルガリウス先生の
レッスンを受講しました。
普段はボリス・ペトルシャンスキー先生のレッスンを受講しているのですが
先生は今月はあちこち演奏旅行に出かけてしまっていないのもあって
いつもとは違う先生の、違った視点のレッスンを経験しました。
アカデミーのこういった融通の利くところは良いなあと思います。
そして昨日はフィレンツェにフォルテピアノのレッスンを受講しに行って来ました。
フィレンツェに行くのは昨年末に家族と一緒に行って以来。
月日の経つのは本当に早いもので、年々そのスピードが増している様で恐ろしくもあります。
フィウッツィ先生とのレッスンは約4時間通して行われた為、へとへとになりました。
本当はレッスン後、美術館に行こうかと思っていたのですが
こういう日に限ってストなんですよね。。。ああ、神様!
そういうわけで全ての美術館もお休みでした。
せめてもの救いは列車が動いていた事ですね。。
それにしてもここに来て急に汗ばむ陽気になって来ました。
もう夏がすぐそこ、という感じです。
夕方、久し振りにペトルシャンスキー先生と話しました。
先生は今日イモラに戻って来て、今度の火曜日には日本へ出発します。
大分お疲れの様で、「お元気ですか?」と尋ねたら「ほとんど死んでる」と仰っていました。
27日から日本各地でリサイタル、公開レッスンをなさいます。
東京では6月13日にカザルスホールにてリサイタル公演がありますので
皆様お誘い合わせの上ご来聴頂けましたら嬉しいです。
宜しくお願い申し上げますm(__)m

Written by yuko 2004.05.23 06:00 | No Comments

もう5月!

皆様、お久し振りです!
いやーーーやっと帰って参りました。ただ今イモラでございます。
帰国中はなかなかパソコンを開かず終いで。。。m(__)m
さてさて今回は久々にゆっくり滞在出来たので
友人と沢山会って飲んだり、テーマパークに行ったり、ボーリングしたり、
焼肉や寿司などを思う存分食べて満喫しました。
また幼稚園からの同級生が出産したり、音楽教室時代の友人が結婚したり。
もうそういう年齢なんだなあと実感しました。
滞在終盤は疲れが出たのか風邪を引いてしまい、飛行機の便を変更して
漸く昨日戻って来たわけです。
それにしても疲れました。
いつもは最終到着地はボローニャ空港なのですが、
5月初めから2ヶ月間改修工事の為、現在閉鎖されており今回はリミニ空港に到着。
そこから列車に揺られて1時間ほどでイモラに着きました。
イタリアの列車では日本の様に車内放送もなく
注意深くしていないと乗り過ごしてしまいます。
睡魔と格闘しながら列車に揺られていたので、なんだか時間がとても長く感じられました。
久し振りの我が家は何も変わっていなくて
カレンダーもまだ3月のままで、時が止まっている様でした。
大嫌いな虫の姿もなく(実はこれが一番気がかりでした^^;)、安心して眠れました。
明日は早速レッスンがあります。
ちゃんと起きれますように。。。

Written by yuko 2004.05.13 08:57 | No Comments

誕生日

少しご無沙汰してしまいました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
こちらでも桜が開花し漸く春めいてきたので冬物を洗濯屋さんに預けたら
なんだかここ数日また寒くなり、天気も余り良くありません。春はどこでしょう。。。
さて、17日には試験を除いては初めて、フォルテピアノを人前で演奏しました。
ピアノと違って鍵盤が浅いので遊びが効かないし
弦も短いし、音が伸びないので普段のテンポより速めで弾きました。
演奏時間も15分位で短いし、気楽に考えていたせいか
久し振りに全く緊張しないで、ただ自然に演奏出来ました。
毎回、精神状態が違うので本番をふむ事は非常に勉強になります。
フィウッツィ先生も演奏されました。先生の演奏を聴くのはこれが初めてだったのですが
多彩な音色、繊細なアーティキュレーションで素晴らしいフォルテピアニストだなあと思いました。
私はフォルテピアノの勉強を始めて2年目です。
もっともっと色々な音を出せる様に頑張ろうと思いました。
24日はマルガリウス先生のレッスンを受講しました。
マルガリウス先生もアカデミーの教授で門下生にヴィタリー・サモシュコ(エリザベートコン優勝)、
アレクサンダー・ロマノフスキー(ブゾーニコン優勝)や
ロベルト・ジョルダーノ(エリザベートコン入賞)等がいます。
ご自身は演奏活動をもうされていないのが勿体ないと思うほど素晴らしい演奏をされます。
知識も豊富でノーブルな音楽で非常に理にかなった教え方だなあと感じました。
その日の夜はサン・ドメニコ教会でバッハ作曲マタイ受難曲の演奏会を聴きに行きました。
3時間以上もかかる大曲なのでいつもより1時間早く開演していたのですが全く知らずに
いつもの時間(イタリアでは大体開演が21時です)に行ったら始まっていて焦りました。。
指揮者がこの大曲を暗譜で振っていたのに驚きました。
そして休憩なしだった事にも驚きました。
そして今日。25歳になりました。
四半世紀生きた事になります。そう考えると歳をとったなあと思ってしまいますが。
お祝いメールやBBSへ書き込みをして下さった方々、どうもありがとうございました!
この年齢になると既に親として、社会人として生活している人が多い中
私はまだ学生の延長の様な生活をしていて、両親に助けて貰っています。
先の見えない生活に不安を感じる事もありますが
一度しかない人生なのだから自分の思う通りに生きて、
後悔しない一生を送れたらいいなあと思います。
それにしても今日は友人のプローヴァを聴いたり、2時間半レッスンがあったりで疲れました。
ああでも今日から四捨五入すると。。。○歳(もはや口に出したくない)

Written by yuko 2004.03.26 08:45 | No Comments

音楽

昨日はイモラのテアトロ(劇場)で五嶋みどりさん(Vn)とロバート・マクドナルド(Pf)氏の
デュオコンサートがありました。
プログラムは以下の通り。
ヒンデミット:ソナタ第3番
ブラームス:ソナタ第1番
~休憩~
J.S.バッハ:ソナタ第2番
サン=サーンス:ソナタ第1番
アンコールはエンゲルという20世紀のアメリカの作曲家の「貝殻」とカンパネラの2曲でした。
実は彼女の演奏を聴くのはこれが初めてでした。
幼少の頃からアメリカで暮らしているにも関わらず、非常に東洋的な演奏で驚きました。
非常に集中力があり、弱音にとても気を遣った演奏で素晴らしかったです。
ピアノとも息がぴったりで、マクドナルド氏の音はとても温かく、
お二人とも慈愛に満ちた演奏で、心が洗われる様な感覚を覚えました。
また終演後に楽屋に行ったのですが、お二人とも謙虚な方で
みどりさんは舞台では大きく感じたのですが、細くて小さな姿にびっくりしました。
さて、実家から日本のTV番組を録画したビデオが届きました。
その中にNHKで放送された「死の国の旋律~アウシュビッツと音楽家達」という番組がありました。
アウシュビッツ強制収容所には囚人で構成された楽団があり
囚人を迎えるときやガス室送りのカムフラージュ、ナチス党員向けの音楽を演奏する事で
見返りとしてガス室送りを免れていたそうです。
その楽団員の告白ドキュメンタリーだったのですがただただ驚きました。
人間はここまで残酷になれるのかと怖くなりました。
その元楽団員の女性は解放後、演奏する事も音楽を聴く事も出来なくなってしまったのです。
音楽を聴くと当時の記憶がよみがえって失神してしまったそうです。
音楽が凶器になるなんて。。。
番組の最後にその元楽団員の語った「アウシュビッツは今も「人間よ、考えよ」と語りかけている」
という言葉がとても印象的でした。
私たちは余りにも幸せな時代に生きているのだと思います。
しかし一方で常にどこかで戦争は起こり、人は死んで。
これ以上何を望んで争うのでしょう。
人間の欲望は時に狂気に変わって行く。
完璧な人間なんてこの世にいないと私は思うので
自分にもそういう心がきっとどこかにはあるのだと思うと怖いです。

Written by yuko 2004.03.11 08:59 | No Comments

イタリアの郵便事情

友達から電話がかかってきました。
その友達は2つ星レストラン「サン ドメニコ」のソムリエの彼女さんなのですが
なぜか私の郵便物がそのレストランに届けられたそうで。。
名前も家のある通りの名前も全く違うのに。
たまたま知り合いのいるところに配達されたのでよかったですが
本当に大事な書類は普通郵便では出せないな、と改めて思いました。
以前にも日本人観光客がローマから日本の友人へ出した手紙が
イモラの中華レストランに届いた事がありました。
「JAPAN Air Mail」と赤字で書いてあるにも関わらず。。。
何故にイモラ???
謎ですね。。。
ありえない事が起きる国、イタリア。
(良い意味でも、悪い意味でも。。。)

Written by yuko 2004.03.06 08:56 | No Comments

レッスン4つ

今週は自分のレッスンがフォルテピアノ2つ、ピアノ1つ、
そして友人のレッスンにピアノ協奏曲の伴奏をするのでついて行き
計4つのレッスンがありまして、さすがに疲れました。
しかもここのところ天気が芳しくなく、昨日は雪が降りまして
2月も終わりだというのに非常に寒い日々が続いています。
レッスンは4つとも、非常に有意義なもので
また友人のプローヴァ(リハーサルコンサート)も聴けて様々な事を学べました。
ただ、新しい曲をみて頂いた時は
その音楽の方向性について先生の仰る事と自分の意見がかなり違っていて
自分で心底納得出来る様な演奏をするにはまだまだ時間が必要なようです。
今日は訃報が耳に入りました。
我が師匠ペトルシャンスキー先生の師匠、
レフ・ナウモフ先生の奥様が昨夜亡くなられたそうです。
来月マスタークラスがイモラで行なわれるはずでしたがキャンセルになりました。
私は一度、パリでナウモフ先生のマスタークラスを受けた時に
仲睦まじいお二人をお見かけした事がありました。
ナウモフ先生は愛妻家だそうで、そんな先生が心配だと
ペトルシャンスキー先生がおっしゃっていました。。
そして今日でアカデミーの秘書のアンナリーザがその仕事を終えました。
辞める事を決めたのがごく最近だった様で、新しい秘書の人が慣れるまで
しばらくアカデミーは大変だろうなあと思います。
それにしてもやはり人との別れは寂しいものですね。。

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Written by yuko 2004.02.28 06:00 | No Comments

耳を良く使った日

19日はグートマン(チェロ)とヴィルサラーゼ(ピアノ)のデュオコンサートが
イモラのテアトロであったので行って来ました。
久々に素晴らしい演奏会を聴けて幸せを感じました。
プログラムは以下の通りです。
ベートーヴェン:チェロソナタ No.2 Op.5/2
メンデルスゾーン:チェロソナタ No.2 Op.58
~休憩~
ブラームス:チェロソナタ No.2 Op.99
何と言ってもヴィルサラーゼの演奏は素晴らしかった!
瞬時に自在に変えられる奏法の種類の多彩さ、
ペダルの使い方(特にチェロとの演奏は音域が被る為、ペダルは少なめにします)など、
非常に勉強になりました。
そして音楽に対する喜びを感じる一夜でした。
20日は自分の演奏会の為、ウーディネというオーストリアに近い街へ行きました。
列車で片道4時間半かかり、しかも当初は一泊する予定でしたが
結局終電でイモラに戻ったのでなんだかとても疲れました。
演奏会は先日のヴェネツィアでの演奏会と同じプログラムを組んだのですが
全く同じプログラムで1ヶ月後に弾くのは初めてだったので
様々な事に気付く事が出来て非常に良い経験が出来ました。
また、前日に素晴らしい演奏会を聴けたのが功を奏したのか
演奏中も自分の耳が敏感に働いていた事は良かったと思います。
そして今日はよく眠りました。
なぜか15時から5時間も昼寝をしてしまいました。。。
来週はレッスンが立て込んでいる為、明日からちゃんと練習しようと思います。

Written by yuko 2004.02.22 08:28 | No Comments

急遽ボローニャへ。

今日は同じアカデミーの室内楽科の友人がボローニャで演奏会をするという事で
夜はボローニャへ行って来ました。
演奏会前には「アンナ・マリア」というパンナコッタが絶品のトラットリアで食べて
幸せな気分に浸りつつ、会場に向かいました。
会場は入場料が無料だったこともあり、人が溢れていて
開演間際に到着した私達は仕方がないので通路に座りました。
友人達はチェロとピアノのデュオを組んでいて
チェロのマッティーアはスイス出身、ピアノのマックスはイタリア・ナポリ出身。
もう10年も一緒に演奏しているそうです。
今夜の曲目は
ドビュッシー:チェロソナタ
ベートーヴェン:チェロソナタ第2番
~休憩~
ショパン:チェロソナタ
でした。
私が以前日本でゴロホフ氏と演奏させて頂いたドビュッシーとショパンが聴けて
当時の事を思い出し、懐かしく思いました。
舞台の後ろがガラス張りだったのと、夕方から雨が降っていたのに加え
満員のお客さんだったので、余計響き難くなってしまいましたが
二人ともバランスなどを考えながらよく弾いていたと思います。
アンコールの2曲目にガーシュインの曲を弾いたのですが
なかなか面白くて、アンコールピースに良いかもしれないと勉強になりました。
実はこの演奏会に行く事を彼らには言っていなかったので
(というのは行くのを決めたのが今日の夕方でした。。。)
終演後に挨拶をしに行ったら非常に驚いていました。
勢いで譜面台が壊れるくらいびっくりされてしまいました。。
彼らはボローニャに泊まっているのかと思いきや、イモラに泊まっているという事で
その後仲良く終電でイモラまで列車で帰りました。
しかし都会はやはりいいな~~。

Angels Camp

Written by yuko 2004.02.19 08:49 | No Comments