Yuko Ueno Official Web Site

painful things and delightful things

すっかりご無沙汰してしまいましたが
皆様お元気でいらっしゃいますか。
私は7日にパリに戻った後、随分沢山のことがありました。
ものすごく長い話になりますので
お時間おありの方はお付き合いくださいませ。
パリに戻って早々、いつもお世話になっているアルメニア教会の
演奏会主催者から電話があり
3日後に代役で弾いて貰えないかとのことでした。
突然でしたがヴァイオリンのデュオも取り入れた演奏会を
11日に演奏させて頂きました。
1月11日
曲目
 バッハ=ラフマニノフ:ヴァイオリン・パルティータ ホ長調よりプレリュード、ジーグ
 ボルトキエヴィッチ:10のプレリュード作品33より第7番、第9番、第10番
 プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番作品83
 バルトーク:ルーマニア舞曲 (ピアノとヴァイオリン用に編曲したもの)
 ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ピアノ: 上野 優子
ヴァイオリン: 小形 真奈美
実はバッハ=ラフマニノフの作品は今年3日から始めたばかりで
こんなに急に舞台で弾くことになるとは思いませんでした。
また、この頃のパリは最低気温はマイナス8度~10度という厳しい寒さでしたが
教会の暖房が古くて騒音が出るという理由で演奏中は暖房を切っていたため
演奏会の最初から終演までずっと手が冷えてしまって大変でした。
なかなかないシチュエーションでの演奏会でしたが、
そのお陰でとても良い経験が出来たかなあと思います。
アンコールにドビュッシー:美しき夕暮れ を演奏させて頂きました。
1月15日
室内楽のレッスンとコルトーホールでの弾き合い
1月19日
19時半から家のドアをものすごい音で叩いたり、
ブザーを激しく何度も押される。
ピアノの音に対する上の階の住人からの過去最大のクレーム。
余りに激しいので20時に終了する。すごい剣幕で怖いので対応はせず、
後にアパートの入口のドアに張り紙をして、演奏会がある旨告げる。
1月20日
コルトーホールにて演奏会を開催させて頂きました。
昨年4月にエコールノルマル音楽院ピアノ科コンサーティスト課程の
ディプロマを取得したことを受けての演奏会でしたが
日本で発売になったCDを販売しても良いと担当の方がおっしゃってくださり
友人に会場販売を手伝ってもらったところ
聴いて下さった方々に興味を持って頂き、
こんな見ず知らずのアジア人のCDを多くの方にご購入頂き感激しました。
演奏させて頂いた曲目は下記の通りです。
 バッハ=ラフマニノフ:ヴァイオリン・パルティータ ホ長調よりプレリュード、ジーグ
 ラフマニノフ:音の絵 作品39-6
 ボルトキエヴィッチ:10のプレリュード作品33より第1番、第2番、第3番、第4番、第7番、第9番、第10番
 プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番作品83
アンコールにバッハ=ジロティ:プレリュード、ドビュッシー:月の光、
そしてヒナステラ:ピアノソナタ第1番より終楽章を演奏させて頂きました。
想像していたよりも遥かに多くの方に温かく見守って頂き
その様な雰囲気の中、国の重要文化財にも指定されているホールで
演奏させて頂けたことを本当に嬉しく思い
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
performance at Salle Cortot1performance at Salle Cortot2selling CD at the deskwith my friends at Salle Cortot
その日の夜はリビツキー先生主宰のAnimatoという団体の演奏会があり
イタリア人のフェデリーコ・コッリくんと
日本人の北村朋幹くんが出演しました。
終演後にリビツキー先生に招待して頂き出演者とその家族、
運営スタッフの方々と夕食をしたのですが
日本語、イタリア語、フランス語、英語を使い分ければならず
結構頭を使いました。。(^^;
でもとても楽しい一夜となりました。
1月21日
トラブル発生。。
日本の方には馴染みが薄いかと思いますが
我が家のアパートはお湯がタンク式で、
タンクのお湯がなくなってしまうとお湯の栓をひねっても水しかでません。
そのタンクが壊れてしまい、普段なら水からお湯になるまでに
5時間半かかるのがいつまでたっても水のまま。。
慌てて大家さんに電話をしたのですが勤務中なのか返答なく、
携帯メールを送っても返信なし。
数日後にはまたアルメニア教会での演奏会が控えていたのと連日の寒さ、
そして丁度母がパリに来ていたので何としても早急に修理をと思い、
よくポストに入っている広告の緊急修理工に電話をしたら
1時間後に来てまず修理費がどれ位になるか言われました。
また、その費用を大家と借りている人とどちらが払うか尋ねられましたが
その時も大家と連絡がつかず、
ひとまず手付金を払わないとお湯のタンクの状態を見ないと言われ
急いでいた私は払ってしまいました。。
その後タンクを見てもらうと古すぎてタンクを取り換えないといけないと言われ
費用をどちらが払うか決まったら連絡を下さい、とのことでした。
それで大家にその旨携帯の方にメールをして、
「費用を支払って頂いても良いでしょうか」と聞くと
大家からの返信はたった一言「Non」。
大家が部屋の設備の問題で支払いを拒否するとは思っていなかったので
ここから戦いが始まりました。。
私が「それはありえない。あなたは払う義務がある」と返信すると
今度は大家から電話がかかってきました。
大家「あなたが呼んだ修理工は高すぎるから払わない。
自分の知り合いの修理工なら私が支払う」
フランスの修理事情はかなりひどく、そもそもまず予約を入れても
その日にちゃんと修理工が来ることはまずありません。
何か問題が起きてから解決するまでに大体2週間かかります。
私が呼んだ修理工は高いけれど、予約の時間に確実に来るので
その方が早くお湯が出ると思ったのですが。。
修理工に大家が了承しないので依頼出来なくなったと伝え
手付金の一部の返却を求めましたが拒否されてしまいました。
でも大家側の修理工に依頼しない限り、私が全額負担になってしまうので
仕方がないので大家側の修理工に頼むことにしました。
1月22日
室内楽のレッスン。
母をレッスンに連れて行くとマルティニー先生が「あらお友達?」
いえいえ母ですと紹介すると
「あらやだ!本当に?!」と先生は目を丸くしていました。
アジア人は若く見られるので社交辞令のような感じで
「お母さんなの?お友達だと思った」と言われることはありますが
本気で友達だと思った先生のびっくりした表情はとても面白かったです。
毎週木曜日はデパートが夜22時まで営業しているので
一度練習に家に帰った後、夜はデパートでショッピングをしました。
1月23日
午前中の最後に大家側の修理工が来るとのことでしたが
午前中はおろか、午後になっても来ません。
やっぱり・・・と思いながら大家に携帯メールをすると
修理工から電話がかかってきました。
修理工「ごめんなさい!緊急の仕事が多くて今日は行けないので
来週の月曜の午後来ます」
私「日曜日に演奏会なのでその前にという約束でしたが?」
修理工「あ!じゃあ明日土曜日の午前中の最後に来ます」
本当に来るのかなあと思いつつ電話を切りましたが、
かなり感じの良いおじさんの声に少し安心しました。
1月24日
やっぱり修理工のおじさんは来ません。。
大家に携帯メッセージでその旨送ると修理工の電話番号を送ってきました。
修理工に電話したり、留守電メッセージを入れたり、
携帯メールを送ったりしていましたが
そのうち電波が届かないところに行ったのか、電源を切ったのか、
つながらなくなってしまいました。
焦って怒った私は大家に「演奏会前日にこんなのありえません。
あなたの修理工は携帯もつながらない」と電話すると
大家は「演奏会なんて自分には関係ない!」と怒って
一方的に電話を切られてしまいました。
話の途中で切れてしまったのでかけ直すと今度は電話に出ません。
留守電にもメッセージを入れたり、何度もかけ直していると
今度は着信拒否されてしまいました。
これが大家のすることなんでしょうか。。
それで今度は大家側の修理工に再び電話をしたり、
携帯メールを送ったりしました。
しばらくしたら大家の携帯にもメール出来るようになり、
メールでのやりとりをしたのですがかなり険悪なものでした。
大家「言葉の暴力(ハラスメント)はフランスの法律では罰することが出来る」
私「それはあなたです。私は生活するのが困難になっているだけで、
あなたは弱い者いじめをしている」
この最後の一文を送信すると同時に家のブザーが鳴って
大家側の修理工がなんと来てくれました!
大家から言われた「言葉の暴力・・・」の一文が結構ショックだった私は
修理工の姿を見た瞬間に涙が溢れてしまい、
修理工のおじさんはとてもびっくりしていました。当然ですよね。。。
おじさんはとても感じが良くて「僕が来たからもう大丈夫だよ。
心配しないで。早く直そう」と言ってくれました。
問題のタンクはかなり古いらしく、
もう同じ型は製造されてないとのこと。
今日中には直せないから月曜に新しいタンクを探して
やってみようと言われました。
幸いタンクがまだ完全には壊れていなかったようで、
24時間待つと温かいお湯が出ることが分かったので
母がパリを離れてからの方が良いかなあと思い
28日にタンクを取り換えることになりました。
おかしかったのが28日に一緒に作業する人に電話しているおじさんの話の中で
「28日に必ず来てね。彼女はとてもデリケートだから絶対ね」
と言っていたこと。
それにしてもこれだけ念を押さないと
予約の時間に来れない人種なのかとびっくりしました。
1月25日
アルメニア教会での演奏会。
曲目は20日のコルトーホールの時と同じで、
アンコールはバッハ=ジロティ:プレリュードと
ヒナステラ:ピアノソナタ第1番より終楽章を演奏させて頂きました。
この日は全体的に和声を自分でもひとつひとつ感じながら
演奏出来たかなと思います。
Armenian Churchat Armenian Church with may friends
会場の気温も11日の時よりは温かくて指もしっかりまわりました。笑。
終演後、アルメニア教会のある地区はマレ地区といって、
セレクトショップやお洒落なお店が立ち並ぶところで
日曜日も営業している店が多いのであちこち寄り道しながら
セーヌ川に浮かぶサンルイ島のお気に入りのレストランへ。
母と乾杯してお腹一杯、楽しい食事となりました。
1月26日
お昼にベルギー発ムール貝のお店「レオン」へ行き、
14時に滞在許可証を無事受理して、バカラ美術館へ行きました。
丁度パリコレ開催の時期で、夜にショーがあるとかでその準備をしていて
幸運にも入場料を徴収されずに見ることが出来ました。
豪華絢爛な輝きを放っているシャンデリアが素敵でした。
chandelier at Baccarat Museum
その後、サント・シャペル教会へ行き、
見事なステンドグラスにしばし見とれました。
現代の輝きも素晴らしいけれど、
何世紀も前に深い意味合いと美とを融合した大きな建造物を
創り上げるって本当にすごいことだなと実感しました。
conciergerie and tour eiffelSte-Chapelle church1Ste-Chapelle church2
1月27日
ロダン美術館へ。
オーディオガイドを借りて館内を回ったのですが、
これがより作品を理解出来てとても良かったです。
庭園にある地獄の門の迫力は凄まじく、
また作品を作った年代が私が今勉強しているラフマニノフなどと同時代のものも多く
国は違うものの、多くのインスピレーションを得ることが出来ました。
庭園がとても綺麗だと聞いていたので、
今度は春にまた訪れたいと思いました。
Rodin museum Le PenseurRodin museum La porte d'enfer
モンパルナスのクレープやさんが並ぶ通りへ向かい、
「ジョスラン」でそば粉のクレープ「ガレット」と
りんごの発泡酒「シードル」を頂く。
その後、サン・シュルピス教会へ。
中へ入ると世界最大ともいわれる大きなパイプオルガンと、
ドラクロワが手がけた壁画があり
非常に趣のある壮大な教会でした。
ただ不思議なもので、雰囲気がイタリアの様な感じがしました。
勿論装飾の細部はフランスらしいお洒落なものなのですが。。
pipe organ at St-Sulpice church
その後ホテル・ルテシアのサロン・ド・テでお茶をして、
生徒のレッスンに向かいました。
cakes of Salon de the at Hotel LutetiaHotel Lutetia
夜12時頃、アパートの玄関、入口などのドアというドアを
乱暴に開け閉めする音がした後
私の家のブザー(呼び鈴)が長い時間鳴らされる。
そして階段をすごい勢いで上がり下がりする足音。
上の階の住人が酔っ払った感じで騒いでいる。
怖いのでそっとしておく。
1月28日
朝、母が日本へ出発。賑やかだったのがちょっと寂しくなりました。
そして午後、やっぱり来る時間は遅くなりましたが
修理工が2人で新しいタンクを持って来てくれました。
ところが洗面所のスペースが狭いので設置に時間がかかり、
壁に穴を空けるなど大規模なものとなり
6時間以上かかってやっと21時過ぎに終了。
作業中に上の階の住人が苦情を言いに来るも交渉出来ず、
一方的に土日は弾くなと言われる。
その時別の階の住人が通りがかって
「でもあなたのとこの犬はうるさいし、
あなたはドアの開け閉めの音がうるさいので起こされて迷惑だ」
と言ってくれて今度は彼らでバトル勃発。
更に別問題。大家から書留で家賃の値上げを宣告する手紙が届く。
一気に月205ユーロの値上げ。
明らかにタンクの修理費を徴収しようとしていると感じ、
友人に相談を始める。
1月29日
フランス、ゼネラル・ストライキ。交通関係のダイヤが大幅に乱れる。
郊外線は大変だったようですが、意外と地下鉄・バスは動いていました。
この日はタンクから水漏れを発見。
でも大家に言うと更に問題が増えそうなのでもう言わないことにする。
室内楽の合わせ、レッスン後に
在仏日本人会へ大家の件の相談のため向かう。
ここに入会すると年会費分だけで弁護士に無料相談出来る日があります。
予約を入れた後、ラデュレでお茶。
期間限定のチョコレートを使ったケーキがとても美味しかったです。
1月30日
なぜかお湯が出なくなる。
タンクのスイッチが自動・強とあって、
修理工のおじさんからは「最初の2時間は強にして、
あとは電気代も高くなるから自動にして」と言われたので自動に切り替えたが
どうも自動だとお湯にならない。
そしてお湯が出ないと水漏れがなくなるという不思議な事態。
その後2時間「強」のスイッチにするとお湯が出るが、
今度は熱すぎる。そして白濁している。
とにかく使えなくなるまでは現状維持で行こうと決心する。
そして沢山の友人・知人に手伝って貰って大家への手紙を書留で送る。
この国の法律を盾にしたやり取りはすさまじいものがあると実感しています。
かなり細かいことも調べなければならず、
そしてそれが必ずしも正当性があるわけでもなく
これから暫く大家との戦いがあると思うともううんざりです。。
イタリアは田舎だったこともありますが
紙のやり取りはほとんどなくて、家賃の値上げも口頭でした。
お国柄ってこういうところで出るんだなあと思いました。
勿論人柄にもよると思いますが。
私の大家は保険会社に勤めているので
いわばそういう問題のスペシャリスト。
かなりの強敵ですが、なんとか交渉できたらと思っています。
夜はニコラ・アンゲリッチ氏の演奏会を聴きに行きましたが
私の精神状態が余り良くなく、
後半のプログラムが大曲、リストのソナタだったので
ちょっと耐えられそうにないと思い、前半だけ聴いて帰宅してしまいました。
良いニュースもありました。
ぶらあぼ2月号には1ページ、
レッスンの友2月号には巻頭カラー写真と4ページの記事が掲載され、
レコード芸術2月号では12月に発売させて頂いたCDが準推薦盤に選ばれ、
ありがたい批評を頂きました。
レコード芸術2月号の記事を知人より送って頂いたので
ここにご紹介させて頂きます。
article of my CD
明日からはもう2月ですね。
今月は色々な事が起こりすぎてメールのお返事なども滞ったままです。
しばしお待ち頂けましたら嬉しいです。
また、フランス在住のお湯がタンク式で何か事情をご存知の方、
そして大家と家賃の問題などで何かご存知の方がいらっしゃいましたら
何かアドバイスを頂けたら嬉しいです。助かります。
どうぞ宜しくお願いいたします。
最後は自分にもこのブログをご覧下さった皆様にも癒しの1枚を。。。
1月で4歳になったティアラです。
母がお土産にとパリで買ったイルカのぬいぐるみを抱きしめております。
Tiara became 4 years old..

Written by yuko 2009.01.31 11:27 | No Comments

Bonne Annee!/ Buon Anno!/ A Happy New Year!

寒中お見舞い申し上げます。
昨年2月に祖父が他界いたしましたので
年始のご挨拶を控えさせて頂きました。
昨年の特に12月がいつも以上に慌ただしかったせいか
例年以上に駆け足で新年を迎えた印象を持ちました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、昨年末をちょっと振り返りたいと思います。
12月19日の東京国際フォーラムでの皇帝を終え、
翌日は「ソニーピアノの会」の忘年会に参加してきました。
毎年、暮れにピアノのあるお店「絵芙」で行われているのですが
帰国している時はいつもお邪魔しています。
参加する度に会社勤めをしながらピアノへの情熱も注ぐ皆様の姿勢に感服。
そして、私の演奏をとても温かい気持ちで聴いて下さいます。
音楽が取り持ってくれた縁に感謝しています。
この「ソニーピアノの会」では演奏会を定期的に行っており
次回は1月12日(月・祝)に開催されるとのことです。
☆第16回ソニーピアノの会 定期演奏会☆
■2009年1月12日(月・祝)
■13時30分開演 13時開場
■鎌倉芸術館 小ホール (JR大船駅・東口より徒歩10分)
■入場無料 チケット・事前登録不要
http://sonypianocircle.skr.jp/concert/
詳しくは上記のURLをクリックしてみて下さいませ。
皆さん純粋に音楽を愛する姿勢が演奏からにじみ出ていて
聴いている方も豊かな気持ちになれると思います。
27日はヤマハ銀座店でCD発売記念ミニコンサートを開催させて頂きました。
実は静かな会場でトークを織り交ぜながらの演奏は初めての経験で
しかも私は司会の方が質問形式でお話を進めて下さるとばかり思っていたのが
紹介はして頂くものの、あとはすべて自分で進行しなければならないと知ったのが
開演30分前。。。
必死でお話すべきことを頭に叩き込んでピアノの前でお辞儀をすると
桐朋時代の恩師、有賀和子先生のお姿が目に飛び込んできました。。
この日はいらして下さるとは聞いてなかったので更に緊張しました。
でもお客様の皆様がとてもアットホームな雰囲気で見守って下さり
無事に演奏も終了、サイン会にも多くの方にご参加頂き
お客様とお話出来てとても嬉しかったです。
因みに演奏した曲目は以下の通りです。
 ボルトキエヴィッチ:プレリュード 作品33-7、9、10
 ショパン:子犬のワルツ、ノクターン 作品27-2、黒鍵のエテュード
 ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲より第22変奏(フィナーレ)
 プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番より第3楽章
 ドビュッシー:月の光
翌日はヤマハ所沢店で同様のミニコンサート。
前日よりもトークと演奏の両方に頭が慣れたようで
全体的にわりとスムーズに進めることが出来たかなと思います。
また楽器が大変響きが良くて、嬉しかったです。
曲目は前日のものにバッハ=ジロティのプレリュードを加えてみました。
ショパンの後に演奏させて頂きました。
こちらでもサインをさせて頂いている時にお客様とお話出来たのが嬉しかったです。
27日と28日のイベントにご来聴下さった皆様、
そしてCDをご購入下さった皆様、
本当にありがとうございました!!
At Yamaha Ginza Salon1At Yamaha Ginza Salon2
At Yamaha Ginza Salon3At Yamaha Ginza Salon4
At Yamaha Tokorozawa1At Yamaha Tokorozawa2
さて、年が明けて昨日、地元のCDショップに足を運んでみたところ
なんとお店のお薦めコーナーに置いて頂いてあり、試聴可能になっていました!
もじもじしながら思わず写真を撮ってしまいました(^^;
このお店は成城学園の駅ビル、コルティに入っている
山野楽器成城コルティ店です。
お近くにお住まいの方、所用で来られる方
よろしかったら立ち寄ってみて下さいね。
At Yamano Gakki Seijo. you can try to hear my CD!
そして今日、7日にパリに戻ります。
あちらはものすごい寒波が来ているようで日中も氷点下、
夜に至ってはマイナス7度になっているそうで
東京の冬に慣れてしまった私は今から戦々恐々です。。
なんとか凍らずに家まで辿り着きたいと思っています。
ここでメディア情報をお知らせさせて頂きます。
1月18日配布予定の月刊無料雑誌「ぶらあぼ」2月号の
<このヒトいちおし>のページに、
同じく1月18日発売予定の月刊誌「レッスンの友」2月号に
インタビュー記事が掲載される予定です。
楽器店や本屋さんにお立ち寄りの際に
もしお時間がありましたらご覧頂けたら嬉しいです。
また、2月28日(土)14時よりヤマハ池袋店 特設ステージFIRST ONEにて
CD発売記念ミニコンサートを、
3月14日(度)18時より銀座の王子ホールにて
CD発売記念リサイタルを開催させて頂くこととなりました。
■ヤマハ池袋店 特設ステージFIRST ONE
■2009年2月28日(土)14時開演
■入場無料
■お問い合わせ:ヤマハ池袋店 03-3988-2911
◆銀座 王子ホール
◆2009年3月14日(土)18時開演
◆曲目:
 バッハ=ラフマニノフ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 
             第3番より前奏曲、ガヴォット、ジーグ
 ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲 作品22
 ボルトキエヴィッチ:10の前奏曲 作品33
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」.作品83
◆¥3,500(全席自由)
 <前売>
 イープラス eplus.jp
 王子ホールチケットセンター 03-3567-9990
 東京文化会館チケットサービス03-5815-5452
 東京芸術劇場チケットサービス 03-5985-1707
◆協賛:ヤマハ株式会社、(株)河合楽器製作所
◆後援:ロシア連邦大使館、イタリア文化会館、
 (社)日本演奏連盟、桐朋学園音楽部門同窓会
◆マネジメント:新演奏家協会 03-3561-5012 http://www.shin-en.jp
さらに進化を遂げられるように精進してまいります。
お時間がありましたらご来聴頂けましたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
これから寒さが厳しくなるようですね。
どうぞお体を大切になさって下さいませ。

Written by yuko 2009.01.07 03:19 | No Comments

Emperor!

12月19日、東京国際フォーラム・ホールAにて
熊谷弘指揮、在京各オーケストラの楽壇トップ奏者が集まり
特別に編成されたシンフォニーオーケストラ
「“グレイトアーティスツ”イン ジャパン」と
ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」を共演させて頂きました。
支えて下さったオーケストラの皆様、指揮の熊谷さん、
今回のソリストにと声をかけて下さった
シド音楽企画の松崎さんをはじめスタッフ皆様、
そして何よりお聴き下さった全てのお客様、
本当にありがとうございました!!
オーケストラとの合わせは当日本番前のゲネプロ1回という、
瞬発力が求められる舞台でした。
指揮の熊谷さんとは作品に対するアプローチが全く異なり
かなりエキサイティングな意見交換が事前にありましたが
当日は私の表現したいことを汲み取って下さり
そしてオーケストラの皆様、
特にコンサートマスターの山口さんが瞬時に反応して下さり
5000人という、未だかつて経験したことのない大勢のお客様の姿に感激して
そして会場の温かい雰囲気に包まれて
気持ち良く演奏させて頂くことが出来ました。
終演後、楽屋の方に多くのお客様が会いにいらして下さったようですが
主催者の方でお断りをしていたようで大変失礼しました。
また、ロビーで12月5日にリリースしたCDの販売をさせて頂いたのですが
そちらの方も主催者の方から休憩までで終了するように言われていたため、
終演後に購入を考えていて下さった方々にもすぐにお渡し出来ず
大変申し訳ありませんでした。
休憩中には私もドレスのままロビーに出て
お客様ともお会いすることが出来て嬉しかったです。
それにしてもホールAは本当に広いですね。。!
家族ともなかなか会えず、携帯で連絡し合い漸く会うことが出来ました。
余りに広いので、音がちゃんと客席に届くか心配でしたが
調律の斉藤さんにありがたい助言を頂き、
ピアニッシモの音もちゃんと届いたようで安心しました。
次は27日(土)・28日(日)にヤマハ銀座店・所沢店での
CD発売記念イベントです。
両日共に15時開演、入場無料となっております。
年の瀬の大変お忙しい時期だと思いますが
是非お聴き頂けましたら嬉しいです!
皆様、素敵なクリスマスをお過ごしくださいませ☆
Joyeux Noel!!
Buon Natale!!
playing at Tokyo International Forumwith friends at Tokyo International Forum

Written by yuko 2008.12.22 01:41 | No Comments

The day of CD release!

21e3d7a9.jpg
パリもめっきり寒くなりました。
気が付けばもう12月!
今年も残すところあとわずかですね。
来週9日には日本に到着します。
・12月19日(金)18時50分開演 国際フォーラム・ホールA「第九と皇帝」
http://www.sido-music.com/no9_and_Emperor/index.html
・12月27日(土)15時開演 ヤマハ銀座店CD発売記念イベント
http://www.yamahamusic.jp/ginza-s/concert/index.php?mode=detail&id=114
・12月28日(日)15時開演 ヤマハ所沢店CD発売記念イベント
http://www.yamahamusic.jp/tokorozawa-s/concert/index.php?mode=detail&id=119
どこかの会場でお会い出来ましたら嬉しいです。
そして本日12月5日、CD発売日を迎えました。
全国主要ショップにて発売中です。
また、インターネットでもご購入頂けるようです。
HMV http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=2945831
山野楽器
http://www.yamano-music.co.jp/userProdDetail.do?itemCode=4108110953&type=M
タワーレコード  http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1889856&GOODS_SORT_CD=102
その他ヤマハ、石丸電気などでも取り扱っております。
お聴き頂けたら嬉しいです。
先週末はスペイン名教師ホアキン・ソリアーノ先生のマスタークラスを
パリのヤマハにて受講してきました。
先生とお会いするのは6月以来でしたが
変わらずお元気そうで、レッスンもお人柄そのままの
情熱的でアグレッシブなものでした。
今週水曜日は久し振りに
リビツキー先生のコルトーホールでの弾き合いに参加させて頂き
ピアノ伴奏で皇帝を演奏しました。
弾き合いはレッスンとは緊張感が違いますし
聴く側も専門的な知識を持った同年代。。。
しかも部屋ではなくホールという大きな空間とフルコンサートピアノ(通称フルコン)。
非常に有意義な時間で、大変勉強になりました。
レッスンも大事だけれど、やはり人前で弾くというのは何より勉強になります。
同門の生徒さんやいつも弾き合いを聴きにいらっしゃる方達とも
久し振りに会えて嬉しかったです。
翌日は室内楽のレッスンとリビツキー先生のレッスンのダブルヘッダー。
室内楽のマルティニー先生のレッスンでは
シューマンのヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番を見て頂きました。
マルティニー先生はフランス物のみならず、古典やドイツ物の作品の解釈も素晴らしく
ヴァイオリニストのご主人との演奏活動で培ったものを
惜しみなく教えて下さいます。
9日から約1ヶ月パリにいない旨を告げると
今週土曜日にももう1回レッスンして下さるとのこと。
レッスンして下さるのはありがたいけれど
その分練習しなければならない曲が増えるわけで・・・(^^;
というわけで、帰国前にレッスンラッシュとなっております。。
8日に日本へ向かうわけですが
その日の朝は滞在許可証更新の申請という最も厄介な用事が待っています。
無事に申請が出来て、フライトの時間にも間に合うと良いなぁと思っています。
こちらも風邪引きさんがちらほら。。。
日本も寒くなっているようですね。
どうぞお体を大切に!
最後に最近行ったレストランでおいしかったものをご紹介します。
ます最初は自宅の近所にある日本人シェフ呉屋さんが開いている
フレンチのお店「Epicure108」。
野生のシカ肉のテリーヌ、牛のほほ肉のシチュー、
抹茶のクレームブリュレを頂きました。
日本人らしい繊細さとフレンチの融合といった感じで
とても美味しかったです。
Epicure 108
108, Rue Cardinet 75017 PARIS
Tel +33-1-4763-5091
Epicure108 venison's terrineEpicure108 beef stew with gnocchiEpicure108 creme brulee of maccha
次にシャンゼリゼ通りの近くにある日本食「Meiji」をご紹介します。
外国人向けに考えられたメニューが多いようで
見た目も美しく、日本にはないメニューが楽しめます。
特にフォワグラちらしは美味しかったです。
写真はそのフォワグラちらしと、天ぷらのカリフォルニアロール。
MEIJI
24, rue Marbeuf 75008
Tel: +33-1-4562-3014
http://www.restaurant-meiji.fr/ 
Meiji foie gras chirashiMeiji california roll tempura

Written by yuko 2008.12.06 04:58 | No Comments

Solo concert at Mozart House in Italy, and Duo concert in Paris

11月14日、約半年振りにイモラへ行きました。
ボローニャ空港は以前より広くなって
しかも入国審査まであって
ちょっとEU圏内ではない様な雰囲気を醸し出していました。。
空港バスにて鉄道のボローニャ駅まで移動すると
ホームにあったはずのマクドナルドが移転していました。
自分が知っていたはずのものが変わっていることに戸惑いながらイモラ駅に到着。
イモラは何も変わっていませんでした。
考えてみれば10年前に来た時から何も変わらない。
・・・そう思うと安心する様な、
時間が止まっている感じがして恐ろしい様な。。。
夕飯はかつての我が家から徒歩1分のレストランへ行き、
店主の姿を数年振りに見て時の流れを感じたり
イタリア版ボジョレー・ヌーヴォーにあたる、ノヴェッロを楽しんだり
翌朝9時のレッスンだと分かっているにも係わらず
久し振りに会う友人と夜遅くまで話し込んでしまいました。
出発前日も雑用に追われてほとんど寝れなかったので
2日で合計6時間という睡眠時間でレッスンを受講
この2ヶ月、ソロのレッスンを受けていなかったので
「ああこの感じ。この厳しい感じ!」などとのん気に思いながら
しっかりみっちり3時間以上「皇帝」を見て頂きました。。。
自分の甘さが嫌になりましたが、大分形が見えてきたかなと思います。
レッスン後は列車の時間が迫っていて
大慌てで駅へ向かいました。2日連続でお昼ご飯を逃す(>_<) 演奏会をさせて頂くヴェローナ近郊の街ロヴェレートへ。 着いて早速練習をさせて頂きました。 今回演奏させて頂いたところは モーツァルトがイタリアで最初に演奏会を開催したサロンで 内装も当時のまま、天井画ははがれかけていましたが かえってそれが歴史を感じさせ、光栄な気持ちになりました。 16日に演奏した曲目は以下の通り。  モーツァルト:ソナタK576  シューマン:ソナタ第2番  ボルトキエヴィッチ:10のプレリュードより第1、4、7、9、10番  プロコフィエフ:ソナタ第7番 アンコールはまさか弾くことになるとは思っておらず用意してなかったのですが  バッハ=ジロティ:プレリュード  ラフマニノフ:音の絵より作品39-6「赤頭巾」 を演奏させて頂きました。 聴衆の皆様が非常に温かく見守って下さり 持参したCDもお買い上げ頂き お客様の中には私の演奏から詩を作って下さったり。。 彼らから見れば外国人、そしてアジア人の私なのに 偏見が全くない姿勢に感激しました。 列車の時間が迫っていましたが主催者と友人とご飯を食べ ダッシュで駅へ向かうと2時間遅れとの表示。。 「これがイタリアだった!」と落胆した私に 主催の関係者が車でヴェローナ空港まで送って下さり 列車では絶望的だった飛行機に乗り、 無事パリに戻ることが出来ました。 翌17日は18日のヴァイオリンとのデュオリサイタルを前に 会場のサロンで小形真奈美さんと合わせをしました。 18日の曲目は以下の通り。  シューベルト:デュオソナタ Op.post.162 D574  ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番「雨の歌」  ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ アンコールにドビュッシー:美しき夕暮れを演奏させて頂きました。 ここでのピアノはペダルが2本の古いもので 細かいパッセージやピアニッシモで打鍵を遅く弾きたい時に音がなかなか出ず、 慣れるのに時間がかかりましたが ここでも聴衆の皆様の音楽を身近に感じて楽しむ姿勢が見て取れ、 楽しんで演奏することが出来たように思います。 終演後はビュッフェがあり、お客様とお話が出来て嬉しかったです。 演奏会の2日後には室内楽のレッスンがあり、 譜読み2時間のモーツァルトのデュオソナタを見て頂きました。 ソロとデュオの両立は大変ですが、その分学べることも沢山あります。 もっと早くに室内楽を出来たら良かったのですが これもまた縁なのでしょうね。。 脳が凝り固まってしまう前に色々吸収出来たら良いなあと思います。 ロヴェレートではホストファミリーのお宅にお世話になったのですが とても几帳面で料理も出来る、面倒見の良いおじいちゃんで 夕飯をご馳走になり、色んな話をしました。 おじいちゃんは5年前に奥様を亡くされて、 娘さんはヴィオリストで現在オーケストラのツアーで日本とのこと。 ゆっくりと時を刻む姿に自分の祖父を思いました。 2月に突然亡くなった祖父。 もっとこんな風に沢山話が出来たんじゃないかと 後悔の念でいっぱいになりました。。 自分の忙しさにかまけて最近は帰国しても余り会う時間を作らなかったこと。 もう敬老の日に「ありがとう。いつまでも元気でいてね」と言う相手がいないこと。 いつも沢山応援してくれた祖父のことを強く思いながら 演奏会のアンコールでバッハ=ジロティのプレリュードを弾くと なんだか泣けてきてしまい、ちょっと困りました。。 ・・・最後、湿っぽくなってしまい失礼しました。 写真はモーツァルトハウスの天井画、演奏中のショット、 イタリアモーツァルト協会理事長のヴォラーニさんと撮った一枚、 デュオリサイタル終演後にマルティニー先生と撮った一枚、 そして会場となったサロンの持ち主のグラーさんとの一枚、 (ワインをかなり飲んでしまったので顔がにやけてます。。)、 そして、パリのプランタン(デパート)のイルミネーション。 今年のプランタンのイルミネーションは今まで見た中で一番好きです☆ ceiling of Mozart Houseperformance at Mozart House in Roveretowith President of Mozart Association
duo concert with Prof.Martigny in Parisduo concert with Ms. Goulardillumination of department store 'Printemps' in Paris

Written by yuko 2008.11.27 07:28 | No Comments

Forum Musical International de Normandie & Info of my concert on 18th of November in Paris

10月26日にパリに戻り、
30日からディエップというノルマンディー地方で開催された
ノルマンディー国際音楽フォーラムという
講習会とコンクールがドッキングした
浜松国際ピアノアカデミーのようなフォーラムに参加してきました。
たった3日間でレッスンとコンクールをするため
特に私はソロとヴァイオリンとのデュオの両方で参加していたので
かなり忙しい3日間となりました。
■10月31日■
9時~10時半      練習
10時半~12時      マルティニー先生のレッスン(ソロ)
14時~16時15分     練習
16時15分~17時45分  マルティニー先生のレッスン(デュオ)
20時45分~      コンクール予選を兼ねた発表会(ソロで演奏)
■11月1日■
9時~10時15分     練習
10時15分~11時45分  ムイエール先生のレッスン(デュオ)
14時~16時半     練習
16時半~17時45分  ムティエ先生のレッスン(ソロ)
17時45分~      コンクール予選を兼ねた発表会(デュオで演奏)
■11月2日■
11時半        予選結果発表
15時~        本選
18時半~      結果発表
20時21分の最終列車でディエップをあとにする
23時頃パリ着
結果としては思いがけずソシエテ・ジェネラル賞を頂きました。
期間中、ひどい時差ぼけで17時半以降はほとんど目が開かない状況の中
この様な評価を頂けたのはありがたかったですが
お陰で期間中、参加者から「sleeping beauty (眠り姫)」と呼ばれて
からかわれてしまいました(^^;
室内楽では普段はピアニストの先生のレッスンを受講していましたが
同じ曲をヴァイオリニストの先生にレッスンして頂いたところ
ヴァイオリニストとしての視点でのアドバイスはとてもためになりました。
今年からエコールノルマル音楽院でも
デュオとしてコンサーティスト課程に入学出来たので
(先週飛び級のテストがあり、無事合格しました)
どんどん成長出来たら良いなあと思います。
今週は金曜日に半年振りにイモラへ行き、
日曜日にモーツァルトがイタリアへ来て最初に演奏会を開催した同じ場所で
ソロの演奏会をさせて頂き
18日(火)はパリのサロンでヴァイオリンとのデュオの演奏会をさせて頂く予定です。
◆小形真奈美(Vn)&上野優子(pf)デュオリサイタル
◆11月18日(火) 20時30分開演
◆場所 Chez Madame Christiane GOULARD
60, Rue de Rome 75008
◆お問い合わせ・ご予約  01 4522 1406 (仏語)
◆料金 28ユーロ (ビュッフェ付き)
◆曲目 シューベルト:デュオソナタ Op.post.162 D574
    ブラームス:ソナタ第1番「雨の歌」
    ラヴェル:ソナタ
もしお聴き頂ける場合は私の方にご連絡頂けたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願い申し上げますm(__)m
尚、大変残念なお知らせですが11月22日に予定しておりました
アルメニア教会でのデュオリサイタルは主催者の都合により
3月20日(金)19時に延期となりました。
3月により良い演奏を目指して精進して参りますので
何卒ご了承下さいませ。
寒くなってきましたので皆様風邪など召されません様ご自愛下さいませ。
写真はディエップで宿泊したホテルの部屋からの朝焼けの眺めと
ディエップの目抜き通りの街並み、
そしてノルマンディー地方の伝統的な建築物です。
氷点下の寒さでしたがかわいい港町でした。
dieppe3dieppe2dieppe1

Written by yuko 2008.11.11 08:17 | No Comments

Thanks for coming to my concert on 24th of October

54e4f91f.jpg26日にパリに戻りました。
日本の気温の高さに慣れてしまっていた私は
パリの寒さにちょっとびっくりしています。
これからしばらく忙しいので、風邪を引かない様に気をつけようと思います。
24日のテレコムセンターでのランチタイムコンサートにいらして下さった皆様、
本当にありがとうございました!
風も強く、雨の中での開催となってしまいましたが
沢山のお客様に温かく見守られて
とても集中して演奏することが出来ました。
プログラムの最後には感謝の気持ちを込めて
アンコールにバッハ=ジロティのプレリュードを演奏させて頂きました。
またパリでの生活となりますが
更に精進してまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
演奏後は主催の方や調律師さん、そして友人たちに囲まれて食事をして、
テレコムセンター内の展望台を案内して頂きました。
生憎の雨模様でしたが、素晴らしい眺めで
夏に開催されている東京湾での花火大会などもよく見えるそうです。
その後は残念ながら今月で閉店となってしまう
洋菓子店「アンジェリーナ」成城学園前店でお茶をして
夜は友人に誘って頂き、目黒の雅叙園で開催されている
假屋崎省吾さんの個展のオープニングパーティーへ行きました。
芸能人の方やプレスが大勢いて、とても華やかなパーティーで
ウェディングブーケコレクションも素敵でした。
音楽家の方も結構いらしていて
久し振りの再会となった友人もいて楽しかったです。
假屋崎さんの作品はどれも独創的で華やかで
会場となった雅叙園の百段階段は国の登録有形文化財指定となっているだけあって
パリに戻る前に素晴らしい日本の美を見ることが出来て幸せに思いました。
友人が生けたお花もとても美しかったです
個展は11月9日(日)まで開催されているようなので
お時間おありの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
26日にパリに戻り、翌日からはヴァイオリンとのデュオの合わせをしています。
最近はソロだけではなく室内楽の方も忙しくなってきたので
時間のやりくりが大変ですが
どれも素敵な作品ばかりなので
丁寧な音楽作りを心がけて練習しようと思います。
それからひとつご案内があります。
CD発売日が12月5日に変更となりました。
因みに型番はRGCD-1026です。
お聴き頂けたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
写真は会場となったテレコムセンターのアトリウムと
リハーサルでのショットです。
telecomcenter atrium concert1telecomcenter atrium concert2teleomcenter atrium concert3

Written by yuko 2008.10.30 02:33 | No Comments

Information of my concerts and my first CD

紅葉の候、いかがお過ごしでしょうか。
パリは秋を通り越して
冬の訪れすら感じるような気候となりました。
さて、この度10月24日(金)にお台場の先、
大江戸温泉物語のお隣にあります
テレコムセンタービルにてアトリウムコンサートを、
12月1日(月)にはロシア作品を収録したCDのリリースを、
12月19日(金)に有楽町にあります東京国際フォーラムにて熊谷弘指揮、
シンフォニーオーケストラ”グレイトアーティスツ”インジャパンと
ピアノ協奏曲の共演を、
12月27日(土)はヤマハ銀座店にて、
翌日12月28日(日)はヤマハ所沢店にて
CD発売記念インストアイベントを開催させて頂くことになりました。
atrium_concert_tokyo1024
テレコムセンターでは毎月お昼に様々な楽器編成で
約1時間の演奏会が開催されており、
私が演奏させて頂くのは182回目の公演となります。
このロビーはしばしばCMやTV番組でも撮影されているそうで、
巨大なビルの天井が吹き抜けになっており、
まるで近未来の空間で演奏しているかの様な現代的でスタイリッシュなビルです。
こちらでは軽快で色彩が華やかなモーツァルトの最後のピアノソナタ、
フランスでもファンの多い武満徹の作品、
パリで世界的ピアニストであるアルゲリッチ、エル=バシャ、
カツァリス各氏に認めて頂いた
シューマンとプロコフィエフの作品を演奏致します。
emperor_no.9symphony1emperor_no.9symphony2
東京国際フォーラムではベートーヴェンの最後のピアノ協奏曲
第5番「皇帝」を共演させて頂きます。
2008年を締めくくるに相応しい華麗でダイナミックなこの作品を、
5千人も収容可能な素晴らしい大舞台で演奏させて頂ける幸運に感謝して、
明るい気持ちで新年を迎えられるような演奏をしたいと思っております。
なお、私の方にチケットをお申し込み頂いた方は割引きさせて頂きます。
お気軽にご連絡下さいませ。
メールアドレス→ yuko_u325@hotmail.com
my first CD
デビューアルバムはヤマハ、山野楽器、タワーレコード、
石丸電気でリリースされます。
心に響く音楽と出会った時、いつもそこにはロシアやウクライナという
国や人の存在がありました。
留学してからの10年を振り返り、ラフマニノフ、ボルトキエヴィッチ、
プロコフィエフの作品にスポットを当ててみました。
ヤマハ銀座店は現在新ビル建設中のため銀座一丁目にある
仮店舗にて営業中ですが、
27日はCD収録作品の中からいくつかご紹介、
トークにも挑戦しようと思っています。
28日も同様にCD収録作品を中心にヨーロッパで体験したお話なども交えて
演奏させて頂きます。
両日共に15時開演、入場無料です。
年の瀬の大変お忙しい時期ですが、
忘年会へ行かれる前にちょこっとのぞいてみて頂けたら嬉しいです。
どの公演も作品の魅力を最大限にお届けできるよう、
全力を尽くして演奏したいと思っております。
御多忙中とは存じますが、お誘い合わせの上お越し頂ければ幸いです。
御来場を心よりお待ち申し上げております。
時節柄、お体を大切にお過ごし下さいませ。
                   2008年10月 上野 優子
【今後の演奏会スケジュール(予定)】
・2008年10月24日(金) 12時05分開演、13時終演予定
  東京テレコムセンター アトリウムコンサート
   入場無料
曲目/モーツァルト:ソナタ K.576 ニ長調
   シューマン:ソナタ第2番作品22 ト短調
   武満徹:雨の樹 素描 I
   プロコフィエフ:ソナタ第7番作品83 変ロ長調
  http://www.tokyo-teleport.co.jp/
・2008年11月16日(日) 11時開演
  ロヴェレート(イタリア) モーツァルト協会マチネーコンサート
曲目/モーツァルト:ソナタ K.576 ニ長調
   シューマン:ソナタ第2番作品22 ト短調
   ボルトキエヴィッチ:プレリュード 作品33 第1、4、7、9、10番
   プロコフィエフ:ソナタ第7番作品83 変ロ長調
  http://www.mozartitalia.org/
・2008年11月18日(火) 20時開演
  パリ  デュオリサイタル サロンコンサート Vn.小形 真奈美
曲目/シューベルト:デュオソナタ
   ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番「雨の歌」
   ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
  
・2008年11月22日(土) 15時開演
  パリ アルメニア教会 デュオリサイタル Vn.小形 真奈美
   入場無料
曲目/シューベルト:デュオソナタ
   バルトーク:ルーマニアン舞曲
   ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 他
・2008年12月1日(月)レグルスよりデビューアルバム発売
  RGCD-1026 定価\2625(税込)
・2008年12月19日(金) 18時50分開演
  東京国際フォーラム 「第九と皇帝」コンサート
  http://www.sido-music.com/no9_and_Emperor/index.html
・2008年12月27日(土) 15時開演 入場無料(要予約)
  東京 ヤマハ銀座店 CD発売記念イベント
             インストアコンサート&サイン会
お問い合わせ:ヤマハ銀座店CD売場 03-3572-3135 (10:45~19:00)
※イベントのご参加は店頭・お電話にてお申し込み下さいませ。
ヤマハ銀座店にてCDをご購入のお客様は当日ミニコンサート終了後、
サイン会にご参加頂けます。
http://www.yamahamusic.jp/ginza-s/
・2008年12月28日(日) 15時開演 入場無料
  埼玉 ヤマハ所沢店 CD発売記念イベント
            インストアコンサート&サイン会
お問い合わせ:ヤマハ所沢店 04-2923-1341 (11:00~19:00 水曜定休)
http://www.yamahamusic.jp/tokorozawa-s/
・2009年1月20日(火)12時半開演
  パリ コルトーホール リサイタル
   入場無料
・2009年1月25日(日)
  パリ アルメニア教会
   入場無料
・2009年3月14日(土)夜公演
  銀座 王子ホール CD発売記念リサイタル 3500円(全席自由)
曲目/バッハ=ラフマニノフ: 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第3番より前奏曲、ガヴォット、ジーグ
ラフマニノフ: ショパンの主題による変奏曲 作品22
  ボルトキエヴィッチ: 10の前奏曲 作品33
  プロコフィエフ: ピアノソナタ第7番 作品83 変ロ長調
・2009年10月25日(日)
  東京 ティアラこうとう大ホール
   霞ヶ関フィルハーモニー管弦楽団第5回定期演奏会
   ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番を共演 指揮/磯 恒男

Written by yuko 2008.10.16 09:00 | No Comments

paris – cetara – paris – bratislava – paris

またもやブログの更新が1ヶ月以上空いてしまいました。。
皆様、お元気でいらっしゃいますか。
パリは8月中旬から急に涼しく、というより寒くなりました。
ところが8月末のイタリアは去年ほどではないのですがまだ夏で、
長袖やジャケットは不要でした。。サンダルを持っていたので助かりました。
その後一度パリに戻り、次はスロヴァキアへ行きましたが
スロヴァキアは連日8℃~10℃とほぼ冬の気候!
秋口のコートしか持って行かなかったので本当に寒かったです。
そして22日にパリに戻り、漸く少し落ち着いたところです。
この1ヶ月を思い出しながら書いていこうと思います。
8月22日にはパリのアルメニア教会で演奏会を開催させて頂きました。
曲目は以下の通り。
シューマン:ソナタ第2番作品22
ショパン:エテュード 作品10-4
ラフマニノフ:音の絵 39-6
リスト:超絶技巧練習曲第10番
プロコフィエフ:ソナタ第7番作品83
アンコールにフンメルのエテュード作品125-3を演奏させて頂きました。
8月17日から引いた風邪が更に悪化、発熱の峠は越えたものの
咳と水っ鼻に悩まされました。
特に演奏会前日が一番辛かったのでどうなることかと思いましたが
終わってみれば久し振りに自分でも納得の行く演奏が出来、
聴いて下さったお客様、友人、果てはオーガナイザーまでも
「具合が悪い方が良い演奏になるから
これからずっと病気を保つのは良いアイディアよ!」と言い出す始末。。
どうやら調子が悪い分、根性でなんとかしようとした結果
ものすごい集中力で弾いていたみたいです。
こんな風にいつも弾けたら幸せだなぁ。。
平熱でもちゃんと弾けるように精進しようと思いました(^^;
9月4日には南イタリア、チェターラでイモラで同門の永田美穂さんと
素敵な教会でジョイントリサイタルがありました。
主催者から開演前に「君に嬉しいサプライズがあるんだよ」と言われて
なんだろうと思ったら
昨年12月に受けたナポリターノ国際ピアノコンクールの
主催者の方々がいらしていて
コンクール時に高熱で授賞式に参加出来ず、
半年以上経った今でも賞状を受け取れないままだったのですが
その賞状を渡す為に来て下さったのでした。
というわけで演奏前にちょっとしたセレモニーがあり、
それから演奏を始めました。
演奏した曲目は以下の通り。
 モーツァルト:ソナタK.576 ニ長調
 ショパン:エテュード作品10-4
 フンメル:エテュード作品125-3
 ラフマニノフ:音の絵作品39-6
 リスト:超絶技巧練習曲第10番
 シューマン:ソナタ第2番作品22 ト短調
自分で爽快感、そしてやっぱり音楽が好きだなあと思いながら
演奏する事が出来て楽しかったです。
コンクールの関係者、マルガリウス先生、コンサートの主催者の
粋な計らいに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
終演後にマルガリウス先生、主催者、共演者とパチリ。
after concert in Cetara (Italy)
翌日からマルガリウス先生のレッスンを受け、
美味しい海の幸に舌鼓を打ち、受講生と楽しく過ごしましたが
毎晩寝るのが午前2、3時なのに朝が早かったので
睡眠時間が短くて疲れました。。。
ここでチェターラのレストランで頂いた新鮮な海の幸のお皿をご紹介。
調理場をご好意で拝見して、マグロをさばいているところや
マグロの心臓を見せてもらいました。
心臓はちょっとグロテスクで怖かったです。。
antipasto di frutti di mare Iantipasto di frutti di mare IItuna
チェターラの海辺で完全な夜の闇になる前の時間に撮った1枚、
今回お世話になったホストファミリーのお宅のベランダから撮った1枚です。
beach after sunset in Cetaraview from host family's house in Cetara
そしてパリに1週間いた後、14日からブラチスラヴァ(スロヴァキア)へ。
ジュネーブの国際音楽コンクール連盟に加盟していて、隔年で開催されている
フンメル国際ピアノコンクールに参加してきました。
結果は残念ながらファイナリスト止まりでしたが
色々な経験が出来てよかったと思います。
ただ、1枚も写真を撮らなかったのが心残りです。。
会場もとても綺麗な場所だったのに!
まずは演奏してきた曲目を列挙してみます。
<1次>
 モーツァルト:ソナタK.576 ニ長調 第1,2楽章
 ショパン:エテュード作品10-4
 フンメル:エテュード作品125-3
 ラフマニノフ:音の絵作品39-6
 リスト:超絶技巧練習曲第10番
<2次>
 ベートーヴェン:ソナタ第31番 作品110
 シューマン:ソナタ第2番 作品22
 プロコフィエフ:ソナタ第7番作品83
<3次>
 フンメル:ピアノ五重奏曲 作品87
<本選>
 ショパン:ピアノ協奏曲第1番 作品11
ソロでは色々な反省点もありますが、
今まで学んできたことを、ある程度は披露出来たかなと思います。
五重奏曲ではこの1年の室内楽の勉強が役に立ちました。
でもピアノ協奏曲で指揮者がとんでもない速さで振っている事になかなか気付けず、
3楽章の終盤でやっと気付いて無理矢理自分のテンポにしたのですが
時既に遅し。。2楽章では自分の描く音楽を目指して演奏出来ましたが
特に1楽章が悔いの残る演奏になってしまいました。。
でもこれも今後に生かすための素晴らしい経験になったと思うので
めげずにこれからも精進していこうと思います。
これから1ヶ月の間、フンメル国際ピアノコンクールのウェブサイトで
演奏をお聴き頂けます。
http://stream.filharmonia.sk/index.php?id=32
上記のサイトは全てスロヴァキア語で書かれているのですが
No.17が私の演奏番号です。
Účastník 17のところのAudioかVideoを選択して頂くと再生が始まります。
今のところ1次の演奏しかアップされていないようですが。。
ご興味がありましたらお聴き頂けたら嬉しいですm(__)m
コンクール事務局から本選前に行われた
スロヴァキア・フィルハーモニック管弦楽団との
リハーサル中に撮った写真を送って頂いたのでご紹介させて頂きます。
rehearsal with Orchestre in Bratislava (Slovakia)
これからちょっとパリに滞在し、
10月末にあるヴァイオリンとのデュオの本番に備えての準備と
10月24日(金)のお台場でのランチタイムコンサートに向けての練習をして
一時帰国します。
あっという間の1ヶ月でしたが、時の流れに飲み込まれないように
更にパワーアップ出来る様に頑張ります。

Written by yuko 2008.09.25 02:21 | No Comments

Japan – Paris – Prague – Paris

残暑お見舞い申し上げます。
皆様、お元気でいらっしゃいますか。
日本も少しは暑さが和らいだと聞きました。
パリはすっかり秋の気配が感じられる気候となってきました。
お盆でリフレッシュされた方も多くいらっしゃると思います。
どうぞお体を大切に、特に暑い今年の夏を乗り切って下さいね。
さて、2週間ほど一時帰国をしました。
帰国してすぐは冷房嫌いの私はスイッチも入れずに
「皆が今年の夏はひどく暑いと言うけれど、意外と大丈夫かも」
と思っていたのですが、1週間が過ぎた頃から段々耐えられなくなってきて
とうとう冷房のお世話になりました。。。
「暑い」と体が感じるまでになぜこんなに時間がかかったのか。。。?
今となっても自分の感覚がよく分かりません(^^;
ここで愛犬ティアラの写真を1枚。
寝込んでいるところを起こされたのでかなりボーっとしています。。
my dear,Tiara
ところで今年初旬に録音した音源の大まかな発売日が決まりました♪
いよいよ今年12月に
山野楽器店、ヤマハ、タワーレコード、石丸電気店にてリリースされます。
発売日が確定しましたら、改めてお知らせさせて頂きます。
また、発売記念演奏会を来年3月14日(土)に銀座の王子ホールにて
開催させて頂く運びとなりました。
その前には日本では、まず10月24日(金)12時05分開演、
東京テレポートセンターのランチタイムコンサートに出演、
そして12月19日(金)には国際フォーラムの5000人収容可能なホールで
18時50分開演、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」を熊谷弘氏指揮、
シンフォニーオーケストラ“グレイトアーティスツ”イン ジャパンと共演、
更に12月27日(土)には15時よりヤマハ銀座店にてCD発売記念インストアイベントを
開催させて頂く予定です。
お忙しいとは存じますが、
皆様お誘い合わせの上お聴き頂けたら嬉しいですm(__)m
さてさて、猛暑の日本からパリに3日に戻りまして
5日にアルメニア教会で演奏してきました。
プログラムは下記の通り。
モーツァルト:ソナタ K576 ニ長調
リスト:超絶技巧練習曲第10番 ヘ短調
シューマン:ソナタ第2番 作品22 ト短調
プロコフィエフ:ソナタ第7番 作品83 変ロ長調
アンコールにフンメルのエテュード作品125-3を演奏させて頂きました。
時差ぼけとの戦いが功を奏したのか
比較的落ち着いて演奏する事が出来ました。
プロコフィエフの終楽章がいつも速くなりすぎてしまうのですが
この時はかなり冷静にリズムを刻むことが出来たのは収穫だったかなと思います。
因みにアルメニア教会の内部の様子はこんな感じです。
Armenian Church
ここからは日記形式で書いてみようと思います。
かなりの長文となりますがお時間おありの方は読んでいただければ嬉しいですm(__)m
8月9日
アルメニア教会にてヴァイオリンの小形真奈美さんとデュオリサイタル。
プログラムは下記の通り。
バッハ:パルティータ第2番BWV1004よりシャコンヌ (ヴァイオリンソロ)
ショパン:エテュード作品10-4
フンメル:エテュード作品125-3
ラフマニノフ:絵画的練習曲作品39-6
リスト:超絶技巧練習曲第10番 (ピアノソロ)
ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番作品78「雨の歌」 (デュオ)
アンコールにポルディーニ=クライスラーのDancing Dollを演奏させて頂きました。
お互いにソロを弾いた後のデュオだったせいか
ブラームスの1楽章ではお互いに自己主張がいつも以上にあって
なんだかスリリングな感じになりましたが、
次第に調和が取れてきて、お互いに楽しんで演奏する事が出来ました。
終演後は丁度日本からベルギーに旅行に来ていた友人が
わざわざブリュッセルから来てくれたので、
シャンゼリゼ通りにあるラデュレでお茶をした後
サクレクール寺院へ行きました。
サクレクール寺院からはパリの街を一望出来るのですが
この日も素晴らしい眺めで、坂を上った甲斐がありました。
友人は夜のうちにブリュッセルに戻らなければならなかったので
軽くシャンパンで乾杯をしてお別れ。。
その後はインド料理やさんでカレーを頂きました。
サクレクール寺院からの眺めです。
from Sacre-Coeur
8月10日
講習会に参加する為、お昼にプラハへ到着。
空港バス、メトロを乗り継ぎマレー・ストラナ地区にあるアカデミーへ。
このアカデミーは聖ミクラーシュ教会の向かいにあるのですが
4月に同地を訪れた時には所在を全く知らなかったので
こんな観光地にあったのか!とびっくりしました。
17時からレッスンの予定だったので事務局前の椅子で休んでいると
特別講師としていらしていた山田富士子先生とばったり再会。
そこへ講習会のディレクターの方とマリアン・ラプシャンスキー先生に
いきなり「これからレッスンを受ける気はないか?」と尋ねられ
練習時間ゼロでレッスンを受講することに。。。
その日の受講曲目がエテュード三昧だったので練習なしは不安だったのですが
前日に演奏会で弾いたお陰かわりとスムーズに弾けました。
ラプシャンスキー先生はスロヴァキア人なので
同じスロヴァキア人であるフンメルのエテュードでは
色々とアドヴァイスを頂き、勉強になりました。
また、音楽の創りもオーソドックスでありながら非常に男性的で
レッスンで時々弾いて下さるのですが
情熱的でありながら温かい音が印象的でした。
レッスン後はひたすら練習。
初めて「Bohemia」というピアノを触りました。
因みにレッスンで弾いたピアノはファツィオーリ。
珍しいピアノばかりあって楽しかったです。
夜はルームメイトとご飯。
グラーシュとチェコビールで楽しく過ごせました。
レッスン室でラプシャンスキー先生とのショットです。
with Mr.Lapsansky
8月11日
8時から練習して、11時からラプシャンスキー先生のレッスンを2時間受講。
午後も練習した後、聖ミクラーシュ教会を観光し、
恩師有賀和子先生を迎えに空港へ。
無事再会し、講師による演奏会を聴きました。
イヴァン・クランスキー先生のバッハのクロマティックファンタジーの解釈が興味深かったです。
また、ヴァイオリンのイヴァン・ジェナティー先生の音楽作りもユニークで
山田富士子先生と演奏されたシューベルトのソナチネは
ドヴォルジャークかと思うほど熱く濃厚な演奏でした。
聖ミクラーシュ教会内部です。
Church of St. Nicholas
8月12日
クランスキー先生のレッスンを受講。
彼は演奏者の問題とそれを解決する手段を瞬時に分かってしまう、
医者の様な方でした。
古典とロマン派でのタッチの変化の付け方などを教えて頂きました。
レッスン後はストラホフ修道院を観光。
哲学の間、神学の間が有名な場所で、華麗な空間にしばし身を置いて
リフレッシュ出来ました。
夕方からまた練習、夜は同じ階に泊まる受講生の方達が
「カレーを作りすぎたから食べないか」とありがたいお誘い。
おいしく楽しく頂きました。
また、現地に留学しているフルートの方も合流し
チェコ人、イタリア人、フランス人、日本人との違いなどを比較して盛り上がりました。
クランスキー先生とのショットです。
with Mr.Klansky
8月13日
午前中はみっちり練習。
お昼に事務局の方から勧められたマリーブッダという
チベット人が経営しているベトナム料理のお店へ
ルームメイトと行ってみました。
海老がたっぷり入ったフォーを食べたのですが非常においしかったです!
ただ、私は唐辛子を入れすぎて口から火を吹きそうに。。。
その後はスーパーTESCOでお買い物をして、
後輩、佐野麻衣子さんの演奏会を聴きにベルトラムカ(モーツァルト記念館)へ。
彼女にとっては初リサイタルだったそうですが
シューマンの交響的練習曲、ラヴェルの夜のガスパールなど
素晴らしい曲目で臨んでいて、ガッツと初々しさを感じ
自分が初めてリサイタルをさせて頂いた時を思い出し、良い刺激を貰いました。
終演後は留学先のスロヴァキアから来た同門の後輩、有賀先生、佐野さんとお母様、
そしてこの演奏会で共演していたヴァイオリンの方とディナーをしました。
8月14日
朝練習をして、お世話になった方々にご挨拶をした後
ロレッタ教会へ行きました。
ロレッタ教会内部の写真撮影が禁じられているので
残念ながら写真でご紹介出来ないのですが、
一見の価値あり、です。
6222個のダイヤモンドで装飾された聖体顕示台はきらびやかですし、
置いてあるもの全てが美しく、滞在最後に良いものを見ることが出来ました。
ロレッタ教会の外観です。
Loreta
その後は再びマリーブッダでルームメイトと昼食。
今度は春巻きとパッタイを頂きました。
ここは本当にお勧めです!
春巻きの写真です。
Spring roll of Mary Budda
ルームメイトとお別れをして、空港に向かおうとメトロの駅に着いたのですが
そこで飛行機の時間を確認したところ私が思っていたより30分早いことに気付き、
タクシーでないと間に合わないことが分かり真っ青に。。
とりあえずメトロのホームから地上に上がると
どこからどう見ても白タクが1台、客待ちをしていました。
時間がなかった私は仕方なくそれに乗ろうと覚悟を決め、
タクシーに乗り込んだ後ドアを開けっ放しで値段交渉。
幸い有賀先生を迎えに行った時に空港からホテルまでの値段を覚えていたので
運転手が最初560コルナと言ってきたのですがすぐに高いと分かり、
更には手持ちが460コルナしかなかったので
「それは高いから無理。それに450コルナしか持ってない」と言うと
運「コルナがないなら450コルナ+ユーロ札で10ユーロ」
私「(10ユーロ=200コルナ以上!)更に高くなってるじゃない。460コルナでお願い。時間がないんです!お願い」
…というわけでなんとか460コルナで行って貰いました。
私の必死さに運転手のおじちゃんは折れてくれたんですね、きっと。。
そんなわけでぎりぎり空港へ着き、無事パリへ戻ったのでした。
ここで講習会のディレクターであるミランさんと、
アシスタントをされていた本田淳子さんとのショットを。。
淳子さんは打楽器奏者としてチェコで活躍されています。
知らない間にルームメイトが撮ってくれた写真なのですが
和気藹々とした雰囲気が出ていて気に入ったのでご紹介します。
with Director and his assistant, Junko. She is so funny!
8月15日~17日は少しゆっくり過ごしました。
パリは思いのほか涼しくて、段々のどが痛くなり、17日から風邪に。。
8月18日
熱は少し下がったのですがのどの痛み、咳と戦いながら
アルメニア教会でリサイタルをさせて頂きました。
曲目は下記の通りです。
モーツァルト:ソナタK576 ニ長調
ベートーヴェン:ソナタ第31番 作品110 変イ長調
シューマン:ソナタ第2番 作品22 ト短調
アンコールにラフマニノフの音の絵からOp.39-6を演奏させて頂きました。
幸い演奏中には咳は出なかったのですが
体調不良の中でのベートーヴェンの31番のソナタのフーガは思った以上に大変でした。
でも聞いて下さっているお客様にはそんな事は関係ないので
頭を振り絞って臨みました。
精一杯の演奏は出来たと思うのですが
どんな時でも楽しんで聴いて頂ける様に頑張らなきゃなあと痛感しました。
終演後は友人とカフェへ。
そしてプラハで穴が空いてしまったバッグの代わりになる物を探し
40%オフになっていたGerard Darelのバッグを買いました♪
最近、使い込みすぎてボロボロになってしまったバッグばかり増えてしまって
身だしなみをちゃんとしなきゃいけないなあと思っていたので
ちゃんとしたバッグを買うことが出来てよかったです。
その後は久し振りにバスティーユに行き、
これまた久し振りにレオンでムール貝をお腹一杯食べてきました。
写真はバスティーユ広場と、セーヌ川にかかる橋から眺めた夕暮れです。
BastilleSunset in Paris
早くに風邪を完治させて、22日の演奏会に臨みたいと思います。
そして25日からはイタリアへ行きます。
移動や演奏に加え、風邪を引いてしまった為
メールの返信が非常に遅くなっております。
大変申し訳ありませんがしばしお待ち頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い申し上げますm(__)m

Written by yuko 2008.08.20 07:39 | No Comments